FP1級過去問題 2016年1月学科試験 問21
問21
国内ポートフォリオ運用において、リスク調整後収益率を測定するための各種手法の一般的な説明に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。- トレイナーの測度は、ベンチマークに対するポートフォリオの超過収益率を、トラッキングエラー(超過収益率の標準偏差)で除して求める。
- シャープ・レシオ(シャープの測度)は、ポートフォリオの収益率から安全資産利子率を差し引いた超過収益率を、ポートフォリオの収益率の標準偏差で除して求める。
- ジェンセンのアルファ(ジェンセンの測度)は、ポートフォリオの収益率から安全資産利子率を差し引いた超過収益率を、CAPM(資本資産評価モデル)で算出されるポートフォリオのα(アルファ)で除して求める。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 0(なし)
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正解 1
問題難易度
肢151.8%
肢237.3%
肢36.0%
肢44.9%
肢237.3%
肢36.0%
肢44.9%
分野
科目:C.金融資産運用細目:9.ポートフォリオ運用
解説
- 不適切。トレイナーの測度は、安全資産利子率に対するポートフォリオの超過収益率を、資本資産評価モデル(CAPM)のβ値で除して求めた値です。β値は、市場全体に対するポートフォリオのシステマティック・リスクを測定したものです。
ポートフォリオの収益率-安全資産利子率β
記述は「インフォメーション・レシオ(情報比)」を説明した文なので誤りです(以下の算式)。
ベンチマークの収益率に対するポートフォリオの超過収益率トラッキングエラー(超過収益率の標準偏差)インフォメーション・レシオ(情報比)は、ベンチマークの収益率に対するポートフォリオの超過収益率をトラッキングエラー(超過収益率の標準偏差)で除したものにより、ポートフォリオの運用成果を評価する手法である。(2019.9-22-4) - 適切。シャープレシオ(シャープの測度)は、安全資産利子率に対するポートフォリオの超過収益率を、ポートフォリオの標準偏差で除して求めた値です。
ポートフォリオの収益率-安全資産利子率ポートフォリオの標準偏差資本資産評価モデル(CAPM)によるポートフォリオの期待収益率の算出にあたって、安全資産利子率は、一般に、当該ポートフォリオに組み入れる資産の過去の平均収益率を用いる。(2019.1-21-1)資本資産評価モデル(CAPM)によるポートフォリオの期待収益率の算出にあたって、安全資産利子率は、一般に、当該ポートフォリオに組み入れる資産の過去の平均収益率を用いる。(2016.9-23-1)資本資産評価モデル(CAPM)によるポートフォリオの期待収益率の算出にあたって、安全資産利子率は、一般に、当該ポートフォリオに組み入れる資産の過去の平均収益率を用いる。(2015.10-24-1)シャープ・レシオ(シャープの測度)は、ポートフォリオの収益率から安全資産利子率を差し引いた超過収益率を、ポートフォリオの収益率の標準偏差で除して求める。(2014.9-22-3) - 不適切。ジェンセンのアルファ(ジェンセンの測度)は、ポートフォリオの期待収益率から資本資産評価モデル(CAPM)の期待収益率を差し引いた値で評価します。
ポートフォリオの収益率-資本資産評価モデル(CAPM)の収益率トレイナーの測度は、ポートフォリオの収益率から安全資産利子率を差し引いた超過収益率を、CAPM(資本資産評価モデル)で算出されるポートフォリオのβ(ベータ)で除して求める。(2014.9-22-1)インフォメーション・レシオ(情報比)は、ポートフォリオの収益率からベンチマークの収益率を差し引いた超過収益率を、CAPM(資本資産評価モデル)で算出されるポートフォリオのβ(ベータ)で除して求める。(2014.9-22-2)ジェンセンのアルファ(ジェンセンの測度)は、ポートフォリオの収益率から、 CAPM(資本資産評価モデル)による収益率(安全資産利子率+β×(市場全体の収益率-安全資産利子率))を差し引いて求める。(2014.9-22-4)
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