公的年金 (全26問中7問目)

No.7

厚生年金保険の被保険者に支給される老齢厚生年金に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
出典:2019年1月試験 問3
  1. Aさん(63歳)の基本月額が10万円、平成31年2月の標準報酬月額が20万円、60歳以後は賞与が支給されていない場合、平成31年2月分の特別支給の老齢厚生年金は全額が支給される。
  2. Bさん(66歳)の基本月額が20万円、平成31年2月の標準報酬月額が22万円、平成31年2月以前1年間の標準賞与額の総額が48万円の場合、平成31年2月分の老齢厚生年金は全額が支給される。
  3. 加給年金対象者である配偶者を有するCさん(67歳)に対する老齢厚生年金について、在職支給停止の仕組みにより、その一部が支給停止となる場合、老齢厚生年金に加算される加給年金額についても、その一部が支給停止となる。
  4. Dさん(68歳)に対する老齢厚生年金について、在職支給停止の仕組みにより、その全部が支給停止となる場合、老齢厚生年金に加算される経過的加算額についても、その全部が支給停止となる。

正解 2

解説

老齢厚生年金受給者が、厚生年金の被保険者として勤務している場合、老齢厚生年金の基本月額と総報酬月額相当額の合計額が基準額を超えると、在職老齢年金の仕組みにより年金の一部または全部が支給停止されます。

ここで、総報酬月額相当額は以下の式で算出されます。

 当月の標準報酬月額+当月以前1年間の標準賞与額の合計÷12

  1. 不適切。賞与が支給されていないので総報酬月額相当額は「10万円」です。基本月額と総報酬月額相当額の合計は「10万円+20万円=30万円」であり、65歳未満の人の基準額である28万円を上回るので、特別支給の老齢厚生年金の一部が支給停止となります。なお支給停止額は「(30万円-28万円)÷2=1万円」です。
  2. [適切]。総報酬月額相当額は「22万円+48万円÷12=26万円」です。基本月額と標準報酬金額の合計は「20万円+26万円=46万円」であり、65歳以上の人の基準額である47万円以下なので、支給停止額はありません。
  3. 不適切。在職老齢年金の仕組みによる老齢厚生年金の支給停止が一部に留まる場合は加給年金額は全額支給されます。一方、老齢厚生年金が全額支給停止となる場合は加給年金額も支給停止となります。
  4. 不適切。在職老齢年金の仕組みにより老齢厚生年金の全部が支給停止となる場合であっても経過的加算額は全額支給になります。
したがって適切な記述は[2]です。