金融派生商品(全20問中4問目)

No.4

わが国の先物取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2023年5月試験 問21
  1. 先物取引の立会時間は、日中立会と夜間立会(ナイト・セッション)があり、どちらの立会時間も、板寄せ方式やザラバ方式による取引が行われている。
  2. TOPIX先物(ラージ)は、TOPIX(東証株価指数)の1万倍の金額が最低取引単位(1枚)とされ、日経225先物(ラージ)は、日経平均株価の1,000倍の金額が最低取引単位(1枚)とされている。
  3. 株価指数先物取引には、TOPIX先物や日経225先物のほか、JPX日経インデックス400先物、NYダウ先物があり、いずれも大阪取引所に上場している。
  4. 株価指数先物取引の取引最終日は、原則として、各限月の第1金曜日(SQ日)の前営業日となり、取引最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、最終清算数値(SQ値)により決済される。

正解 4

問題難易度
肢113.9%
肢216.8%
肢329.8%
肢439.5%

解説

  1. 適切。先物取引の立会時間は、日中立会(8時45分~15時15分)と夜間立会(16時30分~翌6時)です。日中立会、夜間立会のどちらも、レギュラーセッションの時間帯は原則として「ザラバ方式」による取引、それ以外の時間帯は「板寄せ方式」による取引が行われています。
  2. 適切。先物取引では銘柄ごとに最低取引単位が設定されています。TOPIX先物(ラージ)の最低取引単位は先物価格の1万倍、日経225先物(ラージ)では1,000倍となっています。
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  3. 適切。株価指数先物取引は大阪取引所で行われており、TOPIX先物、日経225先物、JPX日経インデックス400先物、NYダウ先物などがあります。他にも、東証マザーズ指数先物、FTSE中国50指数先物、RNプライム指数先物などの株価指数の先物が上場されています。
  4. [不適切]。株価指数先物取引の取引最終日は、原則として、各限月の第2金曜日(SQ決済日)の前営業日です。先物取引において取引最終日の日中立会終了時間までに決済しなかった建玉は、翌営業日に自動的にSQ値により清算が行われます。SQ(スペシャル・クォーテーション)とは先物取引において最終清算をする際に用いる値です。
    日経225先物取引の取引最終日は、原則として、各限月の第2金曜日(SQ日)の前営業日となり、取引最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、最終清算数値(SQ値)により決済される。2022.1-21-4
    原則として、各限月の第2金曜日が特別清算指数算出日(SQ日)となり、その前営業日までに反対売買されなかった建玉は特別清算指数(SQ)によって自動決済される。2015.1-22-4
したがって不適切な記述は[4]です。