株式投資(全46問中1問目)
No.1
下記の〈X社の資料〉に基づく損益分岐点分析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。〈X社の資料〉
売上高:2億円
変動費:8,000万円
固定費:3,000万円
変動費:8,000万円
固定費:3,000万円
2024年9月試験 問20
- 経営安全率は75%である。
- 固定費を1,200万円削減すれば、損益分岐点売上高が2,000万円低下する。
- 1億5,000万円の利益をあげるために必要な売上高は、固定費および変動費率が変わらない場合、3億円である。
- 変動費率が10ポイント上昇すると、損益分岐点売上高が2,000万円上昇する。
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正解 4
問題難易度
肢110.1%
肢218.2%
肢321.9%
肢449.8%
肢218.2%
肢321.9%
肢449.8%
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
まず、損益分岐点売上高を求めておきます。損益分岐点売上高の公式は次のとおりです。
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
限界利益は「2億円-8,000万円=1億2,000万円」なので、限界利益率は「1億2,000万円÷2億円×100=60%」です。固定費は3,000万円なので、損益分岐点売上高は、
3,000万円÷60%=5,000万円
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
限界利益は「2億円-8,000万円=1億2,000万円」なので、限界利益率は「1億2,000万円÷2億円×100=60%」です。固定費は3,000万円なので、損益分岐点売上高は、
3,000万円÷60%=5,000万円
- 適切。経営安全率(安全余裕率)は「1-損益分岐点比率」で計算します。損益分岐点比率は「損益分岐点売上高÷売上高×100」の式で求めるので、
損益分岐点比率 5,000万円÷2億円×100=25%
経営安全率 1-25%=75%
したがって記述は適切です。 - 適切。現状の固定費3,000万円が1,200万円減って1,800万円になった場合、損益分岐点売上高は、
1,800万円÷60%=3,000万円
損益分岐点売上高は従前の5,000万円から2,000万円下がります。したがって記述は適切です。 - 適切。目標利益達成売上高は「(固定費+目標利益)÷限界利益率」の式で計算します。固定費は3,000万円、目標利益は1億5,000万円なので、
(3,000万円+1億5,000万円)÷60%=3億円
したがって記述は適切です。 - [不適切]。現状の変動費率は「8,000万円÷2億円×40%」なので、10ポイント上昇すると50%になります。限界利益率=(1-変動率)より、限界利益率は「1-50%=50%」となるので、損益分岐点売上高は、
3,000万円÷50%=6,000万円
損益分岐点売上高は3,000万円増えます。したがって記述は誤りです。
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