
最新情報
4月16日掲示板に新しい投稿がありました。最終投稿者:管理人
《[0106] 2019年9月問31》 総投稿数:2
1月25日1/24実施の2021年1月試験の問題と解答をアップしました。
【2020年】
11月12日「一問一答クイズ」をベータ版から正式版にバージョンアップしました。
10月4日「FP検定9月試験での法令改正点一覧」の情報を法令・制度改正情報のページに移しました。
9月19日9/13実施の2020年9月試験の問題と解答をアップしました。
5月27日2019年1月試験の解説が完成しました。
5月13日2020年1月試験の解説が完成しました。
4月7日2019年5月試験の解説が完成しました。
3月27日2019年9月試験の解説が完成しました。
1月27日1/26実施の2020年1月試験の問題と解答をアップしました。
12月30日新しくファイナンシャルプランナー1級の解説サイトを公開しました。後発組ではありますが、今後、解説やシステムを充実させFP1級対策の決定版と呼ばれるWebサイトに育てていきたいと思っています。
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FP1級 過去問題にチャレンジ
- 遺留分は、配偶者、直系尊属および直系卑属(代襲相続人を含む)には認められるが、普通養子や兄弟姉妹には認められない。
- 相続開始前における遺留分の放棄は、家庭裁判所の許可を受けたときに限り、その効力を生ずる。
- 被相続人が相続開始前3年以内に相続人に贈与した財産は、原則として遺留分の算定の基礎となる財産の価額に加算する。
- 遺留分の侵害額請求権は、遺留分権利者が相続の開始があったことを知った日の翌日から10カ月以内に行使しないときは、時効によって消滅する。
- 不適切。遺留分は、兄弟姉妹以外の相続について認められます。普通養子は被相続人の子として遺留分があります(民法1042条)。
- [適切]。遺留分は、相続の放棄と異なり、相続開始前であっても家庭裁判所の許可を受けることで放棄することができます(民法1049条1項)。相続開始後は各自が自由にできます。
- 不適切。遺留分の算定基礎となる相続財産には、相続開始前の10年間に相続人に対してした贈与を加えるのが原則です(相続人以外の者への贈与は相続開始前1年間に限る)。ただし、遺留分権利者に損害を加えることを知って贈与をしたときには10年以上前の贈与についても加算対象となります(民法1044条1項、同3項)。
民法改正により、相続人に対する贈与についての期間が10年間に伸長されました。ただし、婚姻若しくは養子縁組のため又は生計の資本として受けた贈与の価額に限ります。以前は、受贈者が相続人であるかどうかにかからわず1年前でした。 - 不適切。遺留分侵害額請求権は、相続の開始及び遺留分を侵害する贈与又は遺贈があったことを知った時から1年、相続開始から10年の経過により時効消滅します(民法1048条)。本肢は「10カ月以内」としているので誤りです。
試験の概要
FP1級は、学科が金財のみ、実技は金財(面接形式)及びFP協会(記述式)で実施されています。1級実技は、1級学科の合格者、CFP認定試験の合格者等しか受検資格がありませんので、2級までのように学科と実技を同時に受検することはできません。本サイトが対象とするのは金財の1級学科試験です。
1級学科の試験形式は、基礎編50問、応用編15問の合計65問からなり、基礎編、応用編どちらも100点配点で合計200点満点です。200点のうち120点以上を得点することで合格となります。
基礎編はFP2級の学科と同様に四肢択一のマークシート形式、応用編は文章中の語句の穴埋め問題をはじめ、計算過程の記述も求められる複雑な計算問題、説明を読んで誤っている箇所と正しい内容を答える問題が含まれています。
受検者数、合格率の推移
1級学科の受検者数は1年間におよそ15,000人で、近年増加傾向にあります。合格率は10%前後となっており、ほぼすべての受検者がFP2級の保持者だということを踏まえると相当な難関であることがわかります。
2020年度試験日程
FP1級学科は、1月・5月・9月と毎年3回の受検機会があります。2021年度の試験日は以下のようになっています。※年3回実施になったのは2019年度からです。
- 2021年5月23日(日) ※受検申請受付期間:2021年3月12日(金)~4月1日(木)
- 2021年9月12日(日) ※受検申請受付期間:2021年7月6日(火)~7月27日(火)
- 2022年1月23日(日) ※受検申請受付期間:2021年11月9日(火)~11月30日(火)
また当日の試験時間は以下のようになっています。
- 学科(基礎編):10:00~12:30(150分)
- 学科(応用編):13:30~16:00(150分)
受検手数料
FP1級学科の受検手数料は、基礎・応用合わせて8,900円です(非課税)。ただし、銀行振り込みやコンビニ支払いに伴う手数料は各個人の負担になります。
受検資格
FP1級には受検資格が設けられています。受検申請時には該当する受検資格を申告しなければなりません。自己申告なので勤務先等の証明は不要ですが、虚偽や不正が発覚した場合には試験の中止、合格の取消しが行われる場合があります。なお、実務経験の期間は受検申請受付最終日現在で計算します。
【学科の受検資格】
- 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
- 1級学科試験の合格者
- 「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会のCFP認定者
- 日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者
試験範囲
基礎編はすべて四肢択一式です。出題構成は以下のようにライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6分野からほぼ均等に出題されます。
- 問1~8 ライフプランニング(8問)
- 問9~15 リスク管理(7問)
- 問16~24 金融資産運用(9問)
- 問25~33 タックスプランニング(9問)
- 問34~41 不動産(8問)
- 問42~50 相続・事業承継(9問)
FP1級の取得ルートについて
1級学科の受検資格の有無によって選択できるルートが異なります。
- 1級学科の受検資格がない場合
- CFP経由での取得を目指すことになります。CFP認定試験を突破すると1級実技の受検資格が得られるので、「CFP→金財1級実技」または「CFP→FP協会1級実技」のいずれかでFP1級取得を目指すことになります。
- 1級学科の受検資格がある場合
- 「1級学科→金財1級実技」、「1級学科→FP協会1級実技」、または受検資格がない場合と同じくCFP経由での取得を選択できます。
FP1級学科の効率的な合格方法
基礎編50点、応用編70点以上を目標にするのが鉄板の攻略法です。基礎編は四肢択一で得点を稼げそうな印象がありますが、重箱の隅を突くような知識のみが問われるとも揶揄されるように非常に難しく、安定して高得点を取るのは困難です。FP2級学科の難易度とは別次元で、個人の所感としては基礎編だけならば宅建士試験よりも難しいと感じました。応用編も複雑な計算等を記述式で答えなければならないので簡単というわけではありませんが、出題パターンがある程度決まっており過去問題での対策が非常に効果的です。また、記述式であるので計算過程が合っていれば部分点も狙えます。このため、基礎編の学習はそこそこにして応用編の学習を重点的に進めた方が得点が伸びやすい傾向にあります。
基礎編で50点を取るには50問のうち25問を正解する必要がありますが、自信をもって解答できる問題が12問あれば十分です。12問の正答を確保できれば、後は四択ですので適当にマークしても理論上は「38問×25%=9.5問」を正解でき、これだけでおよそ42点分の正解数です。実際には、もう少し選択肢を絞り込めるはずですので50点は十分に目指せる得点でしょう。本サイトを活用して、基礎編で50点以上を獲得することを目標に頑張りましょう。もし、基礎編で60点以上取ることができれば相当楽になります。