金融商品と税金(全26問中12問目)
No.12
Aさん(居住者)は、2021年4月に特定口座でXファンド(公募追加型株式投資信託、当初1口1円、年1回分配)10,000口を基準価額11,000円で購入した。下記の〈Xファンドの分配金実績・分配落後基準価額の推移〉に基づき、2024年3月期における10,000口当たりの収益分配金について、所得税および復興特別所得税、住民税の源泉(特別)徴収後の手取金額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、源泉(特別)徴収される税額は円未満切捨てとすること。2019年9月試験 問23
- 638円
- 658円
- 679円
- 699円
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正解 2
問題難易度
肢114.3%
肢268.0%
肢313.6%
肢44.1%
肢268.0%
肢313.6%
肢44.1%
分野
科目:C.金融資産運用細目:10.金融商品と税金
解説
分配金には「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」があります。元本払戻金が生じた場合には個別元本がその分減少するので、分配金支払いごとの個別元本の変化に注意しながら考えましょう。[2022年3月期]
「個別元本<分配落後基準価額」なので分配金の1,000円は全て普通分配金となります。個別元本は当初のまま11,000円です。[2023年3月期]
「個別元本>分配落後基準価額」なので分配金800円のうち、300円が普通分配金、500円が元本払戻金となります。元本払戻金が生じたので個別元本は「11,000円-500円=10,500円」に減少します。[2024年3月期]
「個別元本>分配落後基準価額」なので分配金800円のうち、700円が普通分配金、100円が元本払戻金となります。元本払戻金が生じたので個別元本は「10,500円-100円=10,400円」に減少します。投資信託の収益分配金は20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)で源泉徴収されて支払われます。課税されるのは普通分配金の700円のみですから、源泉徴収税額は、
700円×20.315%=142.205円
(円未満切り捨て)142円
分配金の総額(普通分配金+元本払戻金)である800円から源泉徴収額を差し引いた金額が手取りとなります。
800円-142円=658円
したがって[2]が正解です。
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