ポートフォリオ運用(全23問中22問目)

No.22

以下の表に記載されている運用実績に基づき算出されるシャープ・レシオに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、無リスク資産利子率を1.0%としてシャープ・レシオを算出するものとする。
24.png/image-size:311×74
2015年9月試験 問24
  1. ファンドAのほうがファンドBよりもシャープ・レシオの値が大きいため、ファンドAのほうが効率よく運用されていたと評価することができる。
  2. ファンドBのほうがファンドAよりもシャープ・レシオの値が大きいため、ファンドBのほうが効率よく運用されていたと評価することができる。
  3. ファンドAのほうがファンドBよりもシャープ・レシオの値が小さいため、ファンドAのほうが効率よく運用されていたと評価することができる。
  4. ファンドBのほうがファンドAよりもシャープ・レシオの値が小さいため、ファンドBのほうが効率よく運用されていたと評価することができる。

正解 2

問題難易度
肢113.3%
肢279.3%
肢33.9%
肢43.5%

解説

シャープレシオは、ある投資資産からの利益率が、無リスクの投資資産(安全資産)と比較して、どれだけ上回っているか示す指標で、値が大きいほど少ないリスクで優れた投資効果(つまり効率の良い投資)だったことを意味します。シャープレシオは、異なるポートフォリオの投資効果を比較する際に用いられます。

シャープレシオは以下の算式で求めます。

 シャープレシオ=超過収益率÷標準偏差
 超過収益率=収益率-無リスク金利

設問の条件における2つのファンドのシャープレシオを求めます。

[ファンドA]
超過収益率=12%-1%=11%
シャープレシオ=11%÷8%=1.375

[ファンドB]
超過収益率=9%-1%=8%
シャープレシオ=8%÷5%=1.6

シャープレシオを比較すると「ファンドB>ファンドA」になり、ファンドBの方が効率よく運用されていたと評価できます。したがって適切な記述は[2]です。