金融派生商品(全22問中8問目)

No.8

国内の取引所に上場している日経225先物取引(ラージ)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2022年1月試験 問21
  1. 日経225先物取引は、日経平均株価(日経225)を原資産とする先物取引であり、大阪取引所に上場している。
  2. 日経225先物取引は、日経平均株価(日経225)の1,000倍の金額が最低取引単位(1枚)となり、日経平均株価(日経225)が30,000円の場合、最低取引金額は3,000万円となる。
  3. 日経225先物取引の呼値(値段の刻み)の単位は100円であり、30,100円、30,200円など100円刻みの値段で注文ができ、100円刻みで相場が変動する。
  4. 日経225先物取引の取引最終日は、原則として、各限月の第2金曜日(SQ日)の前営業日となり、取引最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、最終清算数値(SQ値)により決済される。

正解 3

問題難易度
肢19.4%
肢223.3%
肢354.5%
肢412.8%

解説

  1. 適切。日経225先物取引は、日経平均株価(日経225)を原資産とする株価指数先物取引で、日本国内では大阪取引所に上場しています。
  2. 適切。日経225先物取引の取引単位は、日経平均株価(日経225)の1,000倍の金額が最低取引単位(1枚)です。日経平均株価(日経225)が30,000円の場合、裁定取引金額は「3万円×1,000=3,000万円」となります。
  3. [不適切]。日経225先物取引の呼値単位は10円です。10円刻みの値段で注文ができ、相場は10円刻みで変動します。
  4. 適切。SQ(Special Quotation、特別清算指数)とは、指数を対象とする先物・オプション取引において決済に用いられる値のことです。このSQ値が算出される日がSQ日で、日経225先物取引などの株価指数先物の精算は各限月の第2金曜日がSQ日になっています。取引最終日はSQ日の前営業日となります。取引最終日までに反対売買で決済されなかった未決済分である建玉は、最終決済を行う際、最終清算数値(SQ値)を用いて決済されます。
したがって不適切な記述は[3]です。