不動産の証券化(全9問中2問目)

No.2

下記の〈条件〉に基づく不動産投資におけるDSCRとして、次のうち最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮せず、計算結果は小数点以下第3位を四捨五入すること。

〈条件〉
投資物件
賃貸マンション(RC造5階建て、築5年)
投資額
4億円(資金調達:自己資金1億円、借入金額3億円)
賃貸収入
年間2,500万円
運営費用
年間800万円(借入金の支払利息は含まれていない)
借入金返済額
年間1,440万円(元利均等返済・金利1.5%、返済期間25年)
2023年9月試験 問41
  1. 0.85
  2. 1.12
  3. 1.18
  4. 1.74

正解 3

問題難易度
肢110.6%
肢213.0%
肢365.3%
肢411.1%

解説

DSCR(借入金償還余裕率)は、借入金返済の安全性を測る指標で、以下の式で計算します。

 DSCR=NOI÷元利金返済額

NOIは正味利益や純収益とも呼ばれ、賃貸収入から管理費等を差し引いた金額です。管理費等には支払利息、税金支払い、減価償却費を含めません。本問では、賃貸収入が年間2,500万円、運営費用が年800万なので、NOI(正味利益)は

 2,500万円-800万円=1,700万円

借入金返済額は元利合計で年間1,440万円なので、DSCRは、

 1,700万円÷1,440万円=1.180…
(小数点以下第3位を四捨五入)1.18

したがって[3]が正解です。