FP1級過去問題 2023年5月学科試験 問20

問20

下記の〈条件〉で、為替予約を付けずに円貨を外貨に交換して外貨預金に預け入れ、満期時に外貨を円貨に交換して受け取る場合における利回り(単利による年換算)として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、3カ月は0.25年として計算し、税金等は考慮せず、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。

〈条件〉
  • 外貨預金の通貨、期間、利率
    米ドル建て定期預金、期間3カ月、利率4.00%(年率)
  • 為替レート
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  1. 2.53%
  2. 6.15%
  3. 10.22%
  4. 16.75%

正解 3

問題難易度
肢113.9%
肢212.7%
肢368.8%
肢44.6%

解説

本問では具体的な預入金額が指定されていませんが、1ドルや100ドル等の切りのいい金額を仮定して考えていきます。当サイトでは100米ドルとして計算しています。

円から外貨への変換レートはTTSを使います。預入時のTTS130円で100米ドルに換えるため必要な円貨は、

 100米ドル×130.00円=13,000円

100米ドルを年率4.00%で3カ月(=1/4年)預けると、利息は、

 100米ドル×4.00%×14=1米ドル

よって、満期における元利合計額は「100+1=101米ドル」となります。

外貨から円への変換レートはTTBを使います。満期時のTTB132円で101米ドルを円転すると、

 101米ドル×132.00円=13,332円

この金額をもとに年換算の利回りを求めるには、3カ月間の運用益(利息+為替差損益)を計算し、それを4倍にして1年分に換算し、元金で割ります。
3か月間の運用益
13,332円-13,000円=332円
年換算した運用益
332円×4=1,328円
年換算の運用利回り
1,328円÷13,000円×100=10.215…%
(小数点以下第3位を四捨五入)10.22
したがって正解は[3]です。