株式投資(全46問中4問目)

No.4

株式累積投資および株式ミニ投資に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2023年9月試験 問18
  1. 株式累積投資は、一般に、毎月1万円以上200万円未満で設定した一定の金額(1,000円単位)で同一銘柄の株式を継続的に買い付ける投資方法である。
  2. 株式累積投資を利用して買い付けた株式が単元未満株であっても、当該株式の名義人は当該株式を購入した投資家となる。
  3. 株式ミニ投資に係る約定価格は、約定日におけるあらかじめ定められた取引所の市場価格に基づき決定され、当該取引所の一定時における最良気配の範囲内の価格または売買高加重平均価格となる。
  4. 株式ミニ投資は、投資家から注文を受託した日が約定日となり、受渡日は原則として約定日から起算して3営業日目となる。

正解 3

問題難易度
肢111.7%
肢220.5%
肢328.6%
肢439.2%

解説

  1. 不適切。200万円未満ではありません。株式累積投資(るいとう)とは、毎月定額で株式を購入する投資方法のことで、1銘柄につき月々1万円以上(1,000円単位)の一定額(上限100万円未満)で同一株を買い付ける投資方法です。
  2. 不適切。株式累積投資を利用して株式を購入した場合、株式の名義人は取扱証券会社の株式累積投資口名義となり、株主としての権利行使(議決権の行使など)は取扱証券会社が行うことになります。なお、配当金は持分株数に応じて配分されます。
  3. [適切]。株式ミニ投資の約定価格は、約定日における取引所の市場価格に基づき決定されます。具体的には、その取引所の一定時の最良気配の範囲内の価格、または、売買高加重平均価格になります。
    最良気配
    最も安い売り気配と最も高い買い気配
    売買高加重平均価格
    取引成立した価格をその価格ごとの売買高で加重平均したもの
  4. 不適切。株式ミニ投資は、投資家から注文を受託した日の翌営業日を約定日とします。証券会社が投資家から注文をまとめて、翌営業日に株式市場で売買するからです。受渡日は通常の株式と同じで、約定日から起算して3営業日目となります。
したがって適切な記述は[3]です。