決算書と法人税申告書(全6問中3問目)
No.3
損益分岐点分析に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。- 売上高が2億円である場合の変動費が6,000万円、固定費が4,000万円である企業は、固定費を1,400万円削減すれば、損益分岐点が2,000万円低下することになる。
- 売上高が2億円である場合の変動費が8,000万円、固定費が3,000万円である企業は、変動費率が10ポイント上昇すると、損益分岐点が2,000万円上昇することになる。
- 売上高が2億円である場合の変動費が8,000万円、固定費が4,000万円である企業が2億円の利益をあげるために必要な売上高は、4億円である。
2019年9月試験 問33
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 0(なし)
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正解 2
問題難易度
肢126.4%
肢261.3%
肢35.7%
肢46.6%
肢261.3%
肢35.7%
肢46.6%
分野
科目:D.タックスプランニング細目:15.決算書と法人税申告書
解説
損益分岐点売上高は以下の式で計算します。
損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)
変動費率=変動費÷売上高
損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)
変動費率=変動費÷売上高
- 適切。まず当初の損益分岐点を考えます。
変動費率=6,000万円÷2億円=30%
4,000万円÷(1-30%)
固定費が1,400万円減って2,600万円になると、
2,600万円÷(1-30%)
2つの損益分岐点の差額は、
4,000万円÷(1-30%)-2,600万円÷(1-30%)
=(4,000万円-2,600万円)÷(1-30%)
=1,400万円÷0.7
=2,000万円
よって記述は適切です。 - 不適切。当初の損益分岐点は、
変動費率=8,000万円÷2億円=40%
3,000万円÷(1-40%)=5,000万円
変動費率が10ポイント上昇すると50%になるので、
3,000万円÷(1-50%)=6,000万円
損益分岐点は1,000万円上昇することになるので、記述は誤りです。 - 適切。目標利益達成売上高は、固定費部分に目標利益を足した以下の式で求めます。
(固定費+目標利益)÷(1-変動費率)
金額を代入して目標利益達成売上高を求めます。
変動費率=8,000万円÷2億円=40%
(4,000万円+2億円)÷(1-40%)=4億円
よって記述は適切です。
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