所得控除(全31問中6問目)

No.6

居住者に係る所得税の所得控除に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。なお、年齢はその年の12月31日現在の年齢であるものとする。また、記載のない事項については考慮しないものとする。
  1. Aさん(納税者)の合計所得金額が700万円で、控除対象配偶者である妻Bさん(71歳)がいる場合、配偶者控除の額は48万円である。
  2. Cさん(納税者)およびCさんの配偶者が、控除対象扶養親族であるCさんの父Dさん(74歳)と同居していない場合、扶養控除の額は38万円である。
  3. Eさん(納税者)が、控除対象扶養親族である義母Fさん(70歳、Eさんの配偶者の母)と同居している場合、扶養控除の額は58万円である。
2022年9月試験 問29
  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 0(なし)

正解 2

問題難易度
肢129.4%
肢260.0%
肢36.1%
肢44.5%

解説

  1. 適切。配偶者控除の金額は、納税者の合計所得金額と配偶者の年齢により以下のとおりに区分されます。
    4/501.png/image-size:531×164
    妻Bさんは70歳以上の老人控除対象配偶者に該当し、Aさんの合計所得金額は900万円以下なので、控除額は48万円です。
  2. 不適切。扶養控除の金額は、以下のとおりに区分されます。70歳以上の扶養親族は老人扶養親族となります。父Dさんは同居していないので同居老親等には該当せず、控除額は48万円です。
    4/504.png/image-size:484×196
  3. 適切。納税者または配偶者の直系尊属である70歳以上の扶養親族で、同居を常況としている場合には同居老親等となります。母Fさんは70歳以上、配偶者の直系尊属、同居という条件を満たすので同居老親等となり、控除額は58万円です。
したがって適切なものは「2つ」です。