FP1級過去問題 2014年1月学科試験 問19

問19

以下の財務指標から算出される自己資本比率およびROA(総資産事業利益率または使用総資本事業利益率)の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。なお、計算結果は%表示の小数点以下第2位を四捨五入すること。
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  1. ① 37.5  ② 2.4
  2. ① 37.5  ② 6.4
  3. ① 50.0  ② 6.4
  4. ① 50.0  ② 2.4

正解 3

問題難易度
肢18.0%
肢218.2%
肢360.0%
肢413.8%

解説

自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したもので「自己資本÷総資産×100」で求めます。本問ではどちらも与えられていませんが、以下の関係式を利用して導出します。

 自己資本利益率(ROE)=売上高純利益率×使用総資本回転率÷自己資本比率

 4.8%=3.0%×0.8回÷自己資本比率
 4.8%=2.4%÷自己資本比率
 4.8%×自己資本比率=2.4%
 自己資本比率=2.4%÷4.8%=0.5=50.0% …①

ROA(Return On Assets)は、総資産に対する利益(本問では事業利益)の割合のことで「利益÷総資産×100」で求めます。総資産=総資本ですから、ROAは売上高事業利益率と使用総資本回転率を使って以下のように求めることができます。

 事業利益売上高×売上高総資本事業利益総資本

売上高事業利益率は8.0%、総資本回転率は0.8回ですから、

 ROA(%)=8.0%×0.8回=6.4% …②

したがって[3]の組合せが正解です。