FP1級過去問題 2014年1月学科試験 問20

問20

ドルコスト平均法により、以下の表のようにX社株式を毎月100万円ずつ購入し、2023年9月に1株700円ですべての株式を売却した。X社株式の売却による譲渡益の金額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、X社株式の売買単位は100株単位とする。また、税金や手数料等は考慮しないこととする。
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  1. 100万円
  2. 125万円
  3. 150万円
  4. 175万円

正解 2

問題難易度
肢17.5%
肢281.2%
肢37.5%
肢43.8%

解説

ドルコスト平均法とは、価格変動のある特定の金融商品を購入する際に、一度にまとめて購入するのではなく、均等額ずつを定期的に積立投資する方法です。価格が安いときにはたくさん買い、価格が高いときには少しだけ買うので平均購入単価を平準化できる利点があります。

同一銘柄の株式等を2回以上にわたって購入した場合の取得費は、総平均法に準ずる方法によって求めた1単位当たりの金額を基に計算します。

この設問では1回当たりの投資金額が100万円ですので、
2023年4月
1,000,000円÷500円=2,000株
2023年5月
1,000,000円÷400円=2,500株
2023年6月
1,000,000円÷1,000円=1,000株
2023年7月
1,000,000円÷500円=2,000株
合計4,000,000円の投資で7,500株を取得できたことになります。2023年9月に7,500株全てを1株700円で売却したので、X社株式の売却による譲渡益の金額は、

 700円×7,500株-4,000,000円=125万円

したがって[2]が適切です。