FP1級過去問題 2015年1月学科試験 問41

問41

ファイナンシャル・プランニング技能士は、顧客のプランニングを実行するうえで、専門家との協働が不可欠である。ファイナンシャル・プランニング技能士が依頼する「不動産関連の業務」と「その業務に適した専門家」の組合せとして、最も不適切なものはどれか。
  1. 不動産価格の評価=不動産鑑定士
  2. 分筆登記=司法書士
  3. 建物の増築登記=土地家屋調査士
  4. 農地転用の届出=行政書士

正解 2

問題難易度
肢13.7%
肢243.8%
肢331.7%
肢420.8%

解説

不動産登記に関する職域は次のようになっています。
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  1. 適切。不動産鑑定士の独占業務は、不動産の鑑定評価を行うことです。
  2. [不適切]。分筆登記の申請は、土地家屋調査士の独占業務です。
    土地家屋調査士は、土地や家屋について調査・測量を行い、登記に必要となる地図・図面を作成するとともに、登記の申請を代行する専門家です。要するに、土地や建物の大きさや形質が変わることによる登記(表示の登記)を担います。分筆登記は、1つの土地を2つ以上に分けるための登記であり、登記をするためには調査・測量を行って地図を作成する必要がありますから土地家屋調査士の職域となります。
  3. 適切。土地や建物の大きさや形式が変わったことによる登記は、土地家屋調査士の独占業務です。
  4. 適切。行政書士の独占業務は、官公署に提出する書類や権利義務または事実証明に関する書類の作成を行うことです。
したがって不適切な記述は[2]です。