FP1級過去問題 2015年9月学科試験 問19

問19

国債に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 新窓販国債には2年満期、5年満期、10年満期の3種類があり、いずれも購入最低額面金額である1万円から1万円単位で購入することができる。
  2. 個人向け国債には3年満期、5年満期、10年満期の3種類があり、いずれも発行は1月、4月、7月、10月の年4回である。
  3. 個人向け国債は、口座名義人の死亡等による一定の事由に該当する場合を除き、第4期利子支払日の前日まで中途換金することができない。
  4. 物価連動国債は、元金額が全国消費者物価指数に連動して増減する国債であり、平成28年1月以降に満期を迎える物価連動国債から個人による保有が可能となっている。

正解 4

問題難易度
肢113.4%
肢28.7%
肢38.7%
肢469.2%

解説

  1. 不適切。新窓販国債(新型窓口販売方式により販売される国債)は、満期が2年、5年、10年の3種類がある固定利付国債で、いずれも最低5万円から5万円単位で購入することができます。
  2. 不適切。個人向け国債は、満期が3年、5年、10年の3種類があり、3年、5年は固定金利、10年は変動金利です。いずれも毎月発行しています。
    個人向け国債には、「固定金利型3年満期」「固定金利型5年満期」「変動金利型10年満期」の3種類があり、いずれも毎月発行されている。2021.1-18-1
    個人向け国債には、「固定金利型3年満期」「変動金利型5年満期」「変動金利型10年満期」の3種類があり、いずれも毎月発行されている。2017.9-18-1
    新規発行の個人向け国債は、変動金利型は3年満期と10年満期、固定金利型は5年満期の3種類が発行されている。2015.1-17-1
  3. 不適切。個人向け国債は、発行後1年を経過すればいつでも中途換金が可能です。なお、中途換金調整額として直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。
  4. [適切]。物価連動国債は、利率が固定で全国消費者物価指数に連動して元金額や利払い額が増減する国債です。課税上の理由により個人等による保有が禁止されていましたが、その必要が無くなったため、2016年1月以降に満期を迎える物価連動国債から個人による保有が可能となりました。
したがって適切な記述は[4]です。