FP1級過去問題 2015年9月学科試験 問20

問20

以下の表に記載されている割引債券の1年複利計算による単価(空欄①)と固定利付債券の単利計算による最終利回り(空欄②)の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。なお、税金や手数料等は考慮せず、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
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  1. ① 98.42  ② 0.52
  2. ① 98.42  ② 1.07
  3. ① 99.20  ② 0.52
  4. ① 99.20  ② 1.07

正解 1

問題難易度
肢170.0%
肢211.5%
肢315.6%
肢42.9%

解説

〔①について〕
割引債とは利子が支払われない代わりに、額面金額から一定額を割り引いた金額が発行価格となるもので、その現在価値は、将来価値(額面100円)に複利現価率を乗じたものとなります。つまり、購入単価、償還価格(100円)、利回り(r)、残存年数の間には次の関係が成り立ちます。

 購入単価×(1+r)残存年数=100円

割引債の穴埋め問題では、取得単価を求める問題と最終利回りを求める問題がありますが、どちらも上記の式で対応可能です。本問では購入単価(N)を求めたいので、

 N×(1+0.004)4=100
 N=100÷1.0044
 N≒100÷1.01609
 N≒98.416…
(小数点以下第3位を四捨五入)98.42
【参考】電卓の定数計算機能を用いると、(カシオの電卓の場合)[1.004]÷÷[100]====、(カシオ以外の電卓の場合)[100]÷[1.004]==== というように求めることができます。〔②について〕
固定利付債券の利回りは次の式で求めます。
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表の値を式に代入すると、

 0.8+(100-101.6)/6101.6×100
0.8+(-0.2.666…)101.6×100
0.53333…101.6×100=0.5249…%
(小数点以下第3位を四捨五入)0.52%

したがって[1]の組合せが正解です。