FP1級過去問題 2016年9月学科試験 問9

問9

各種共済に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. JA共済の「医療共済」は、病気や不慮の事故による入院や手術等を保障し、入院共済金の1入院支払限度日数の型は、60日型、120日型、200日型の3種類から選択することができる。
  2. JA共済の「自動車共済」は、共済事業の決算において剰余金が生じた場合、所定の割戻金を受け取ることができる。
  3. 全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)が実施する「こくみん共済」の総合タイプは、加入者の年齢や性別にかかわらず、月々の掛金が一律である。
  4. 全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)が実施する「マイカー共済」(自動車総合補償共済、四輪車用)の基本となる補償には、対人賠償、対物賠償、人身傷害補償、車両損害補償がある。

正解 2

問題難易度
肢130.4%
肢243.7%
肢313.6%
肢412.3%

解説

  1. 適切。JA共済の「医療共済」は、生涯にわたってまたは一定の期間、被共済者の入院や手術はもちろん、放射線治療や先進医療などの幅広い医療リスクの保障を行う共済で、1回の入院の支払限度日数は60日型、120日型、200日型の3種類から選択することができます。
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  2. [不適切]。JA共済の「自動車共済」は、自動車の衝突・接触により受けた損害を保障し、また自動車によって他人を死亡・負傷させたり他人の財物に損害を与えたりした場合の損害賠償責任の補償を行う共済ですが、割戻金はありません。
  3. 適切。全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)が実施する「こくみん共済」の総合タイプは、入院・通院から死亡・障がいまで幅広く保障し、年齢や性別を問わず、月々の掛金が一律です。
  4. 適切。全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)が実施する「マイカー共済」は、対人賠償、対物賠償、人身傷害補償、車両損害補償を基本補償とし、無共済車傷害補償(自動付帯)や搭乗者傷害特約(任意付帯)等の特約をセットにして契約する共済です。任意契約の自動車保険と同じです。
したがって不適切な記述は[2]です。