FP1級過去問題 2017年9月学科試験 問19(改題)

問19

株式累積投資および株式ミニ投資に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 株式累積投資は、一般に、毎月1万円以上200万円未満で設定した一定の金額(1,000円単位)で同一銘柄の株式を継続的に買い付ける投資方法である。
  2. 株式累積投資を利用して株式を買い付けた場合、当該株式が単元株数に達するまでは、株式の名義人は取扱会社の株式累積投資口名義となり、配当金は配分されない。
  3. 株式ミニ投資は、一般に、株式を、単元株数の10分の1の整数倍で、かつ、単元株数に満たない株数で買い付けることができる投資方法である。
  4. 株式ミニ投資は、通常の株式取引と同様に、成行や指値による注文が可能であり、受渡日は原則として約定日から起算して3営業日目となる。

正解 3

問題難易度
肢17.7%
肢26.5%
肢375.9%
肢49.9%

解説

  1. 不適切。株式累積投資(るいとう)とは、毎月定額で株式を購入する投資方法のことで、1銘柄につき月々1万円以上1,000円単位の一定額(上限100万円未満)で同一株を買い付ける投資方法です。本肢は「200万円未満」としている点が誤りです。
    株式累積投資は、一般に、毎月1万円以上200万円未満で設定した一定の金額(1,000円単位)で同一銘柄の株式を継続的に買い付ける投資方法である。2023.9-18-1
  2. 不適切。株式累積投資を利用して株式を購入した場合、株式の名義人は取扱証券会社の株式累積投資口名義となり、株主としての権利行使は取扱証券会社が行うことになりますが、配当金は持分株数に応じて配分されます。
    株式累積投資を利用して買い付けた株式が単元未満株であっても、当該株式の名義人は当該株式を購入した投資家となる。2023.9-18-2
  3. [適切]。株式の銘柄は、100株を一単元として売買しますが、株式ミニ投資は、その10分の1である10株単位で売買ができる投資方法です。
  4. 不適切。株式ミニ投資の約定価格は、注文受付最終時間の翌取引日の始値になり、指値注文はできません。受渡日は通常の株式と同じで、約定日から起算して3営業日目となります。
    株式ミニ投資は、投資家から注文を受託した日が約定日となり、受渡日は原則として約定日から起算して3営業日目となる。2023.9-18-4
したがって適切な記述は[3]です。