FP1級過去問題 2025年9月学科試験 問1

問1

Aさん(50歳)は、老後の資金計画を検討しており、50歳から65歳までの15年間は毎年一定額を積み立て、65歳からはその積み立てた資金を取り崩して生活したいと考えている。Aさんが、65歳までに積み立てた資金を65歳から20年にわたって、毎年60万円ずつ取り崩す場合、50歳から65歳までの15年間の毎年の積立額として、次のうち最も適切なものはどれか。 なお、現在の貯蓄額は0円とし、積立期間および取崩期間中の運用利回り(複利)は年2%、積立および取崩しは年1回行うものとする。また、下記の係数表を利用して算出し、計算結果における万円未満を切り上げ、手数料や税金等は考慮しないものとする。
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  1. 49万円
  2. 57万円
  3. 70万円
  4. 77万円

正解 2

解説

65歳時点で必要となる年金原資を年金現価係数を使って計算し、その年金原資を積み立てるのに必要な毎年の積立額を減債基金係数を使って求めるという2段階の計算が必要となります。

まず、65歳から20年間にわたって毎年60万円を受け取るために必要な年金原資は、2%・20年の年金現価係数を使って、

 60万円×16.3514=981.084万円

65歳までの15年間で981.084万円を貯めるための毎年の積立額は、2%・15年の減債基金係数を使って、

 981.084千円×0.0578=56.7…千円
(万円未満切り上げ)57千円

したがって[2]が適切です。