保険制度全般 (全22問中3問目)

No.3

保険法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2019年9月試験 問10
  1. 保険契約者の配偶者を被保険者とする終身保険について、その保険契約を締結する場合や契約締結後に保険金受取人を変更する場合、当該配偶者の同意がなければ、その効力は生じない。
  2. 損害保険の契約締結時において保険金額が保険価額を超過した部分についての保険契約は無効であるが、契約締結後に保険価額が減少して保険金額を下回った場合、保険契約者は、保険者に対し、保険金額および保険料の減額を請求することができる。
  3. 損害保険契約における保険者は、保険事故による損害が生じた場合、当該損害に係る保険の目的物が当該損害の発生後に保険事故によらずに滅失したときであっても、当該損害をてん補しなければならない。
  4. 保険契約者、被保険者または保険金受取人が有する保険給付請求権や保険料返還請求権は、生命保険、損害保険の別を問わず、3年間行わないときは、時効によって消滅する。

正解 2

解説

  1. 適切。死亡保険契約の保険金受取人の変更は、不正な受取りを防ぐ観点からも被保険者の同意がなければ、その効力は生じません(保険法45条)。
  2. [不適切]。締結の時において保険金額が保険価額を超えていたことを保険契約者および被保険者が知らず、知らなかったことにつき重大な過失がなかったときでも保険契約は有効です。ただし、超過部分については後から取り消すことができます(保険法9条)。無効となるわけではありません
    また、損害保険契約の締結後に保険価額が著しく減少し超過保険の状態になった場合、保険契約者は、保険者に対し将来に向かって、保険金額または約定保険価額については減少後の保険価額に至るまでの減額を、保険料についてはその減額後の保険金額に対応する保険料に至るまでの減額をそれぞれ請求することができます(保険法10条)。
  3. 適切。保険事故により目的物の一部に損害が発生したときは、その後に保険対象外の事由で保険の目的物全部が滅失した場合でも、一部損害分の保険金が支払われます(保険法15条)。
  4. 適切。保険金を請求する権利、保険料の返還を請求する権利、保険料積立金の払戻しを請求する権利は、権利を行使できるときから3年で時効消滅します(保険法95条)。
したがって不適切な記述は[2]です。