FP1級過去問題 2014年9月学科試験 問8
問8
金融機関からの資金調達に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- インパクトローンは、企業等が為替リスクを回避する等のために、米ドル、スイスフラン等の外貨によって資金を調達する方法であり、その資金使途は限定されていない。
- 信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業者であれば、ほとんどの業種が対象となるが、農林漁業、宗教法人、非営利団体等、一部の業種は対象外となっている。
- ABL(動産・債権担保融資)は、企業の保有する売掛債権や在庫・機械設備等の動産を担保として資金調達する方法であり、担保の対象となる動産は、米や冷凍水産物等の食料品、肥育牛や肉豚等の家畜など、多岐にわたる。
- 手形貸付は、借入れについての内容、条件等を記載した金銭消費貸借契約証書により、資金を調達する方法である。
広告
正解 4
問題難易度
肢112.5%
肢28.8%
肢313.9%
肢464.8%
肢28.8%
肢313.9%
肢464.8%
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:10.中小法人の資金計画
解説
- 適切。インパクトローンは、期間や金額、返済方法の制限がなく、使途を限定しない外貨貸付のことを言います。輸出入企業が為替リスクを回避する等の目的で利用します。
- 適切。大半の商工業の業種は保証対象となりますが、農林漁業、性風俗関連特殊営業、金融業、宗教法人、非営利団体(NPOを除く)など一部の業種は保証対象外となります。
- 適切。ABL(動産・債権担保融資)とは商品在庫、機械・器具などの動産や、売掛債権、診療・介護報酬債権などの債権を担保として資金調達する方法です。機械や車両等の耐久財のほか、家畜を含む原材料、仕掛品、製品なども担保とされます。
- [不適切]。金融機関からの資金調達の手段には、手形貸付、証書貸付および当座貸越などがあります。本肢は手形貸付ではなく、証書貸付を説明した文なので誤りです。
- 手形貸付
- 金融機関あての約束手形を振り出して融資を受ける
- 証書貸付
- 借入れごとに、金銭消費貸借契約証書を差し入れて融資を受ける
- 当座貸越
- あらかじめ設定した貸越極度額の範囲内で自由に借りたり返したりできる
広告