FP1級過去問題 2014年9月学科試験 問21

問21

一般的なオプション取引に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
  1. 原資産価格が上昇するほど、コール・オプションのプレミアムは低くなる。
  2. ボラティリティが上昇するほど、コール・オプションのプレミアムも、プット・オプションのプレミアムも低くなる。
  3. 満期までの残存期間が長いほど、コール・オプションのプレミアムも、プット・オプションのプレミアムも低くなる。
  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 0(なし)

正解 4

問題難易度
肢125.1%
肢26.7%
肢32.5%
肢465.7%

解説

オプションのプレミアムは、オプションの買い手にとって有利な場合に高くなり、不利な場合に低くなります。オプションの買い手にとって有利な条件をまとめると次のようになります。
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基本的に、高い・長いなどのように値が大きくなるとプレミアムも高くなり、「コール×権利行使」「プット×原資産」に組合せだけは例外的に低くほど高くなると覚えましょう。
  1. 不適切。原資産価格が上昇すると、コール・オプションのプレミアムは高くなります。
    原資産価格が上昇すると、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなる。2021.1-22-1
    原資産価格が低下すると、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなる。2020.1-21-1
    原資産価格が上昇すると、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなる。2018.1-21-1
    原資産価格が上昇すれば、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなる。2016.1-19-1
  2. 不適切。ボラティリティが上昇すると、コール/プットいずれのプレミアムも高くなります。
    ボラティリティが低下すると、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも高くなる。2021.1-22-4
    ボラティリティが低下すると、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも高くなる。2020.1-21-4
    ボラティリティが低下すると、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも低くなる。2018.1-21-4
    ボラティリティが上昇すれば、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも高くなる。2016.1-19-4
  3. 不適切。満期日までの残存期間が長いほど、コール/プットどちらのプレミアムも高くなります。
    満期までの残存期間が長いほど、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも高くなる。2021.1-22-3
    満期までの残存期間が長いほど、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも低くなる。2020.1-21-3
    満期までの残存期間が長いほど、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも高くなる。2018.1-21-3
    満期までの残存期間が長いほど、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなる。2016.1-19-3
全ての記述が不適切なので、適切なものは「0(なし)」です。