FP1級過去問題 2015年1月学科試験 問19

問19

以下の〈X社のデータ〉から算出したX社のインタレスト・カバレッジ・レシオとして、最も適切なものは次のうちどれか。なお、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
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  1. 0.29倍
  2. 5.77倍
  3. 7.37倍
  4. 7.43倍

正解 4

問題難易度
肢14.6%
肢27.2%
肢312.2%
肢476.0%

解説

インタレスト・カバレッジ・レシオは、借入金などの利息の支払い能力を評価するための指標で、事業利益が金融費用(支払利息・割引料)の何倍であるかを以下の算式で求めます。

 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)=事業利益金融費用

事業利益は、本業の収益である営業利益に金融収益を足した額です。金融収益とは、営業外利益のうち受取利息・受取配当金・その他投資利益等の合計です。

X社の事業利益は「102,310+3,250+850=106,410」、金融費用(支払利息のみ)は14,320なので、インタレスト・カバレッジ・レシオは、

 106,410÷14,320=7.4308…
(小数点以下第3位四捨五入)7.43

したがって[4]が適切です。インタレスト・カバレッジ・レシオの計算は応用編でも出題されるので必ず覚えましょう。

インタレスト・カバレッジ・レシオは、営業利益から行われる借入金の利子の支払いが、どの程度余裕をもって行われているかを示す指標です。値が高いほどど財務的に余裕があると判断されます。インタレストとは支払利息を意味します。