FP1級過去問題 2015年1月学科試験 問21

問21

以下の条件で、為替予約を付けずに円貨を外貨に交換して2万米ドルを外貨預金に預け入れ、満期時に円貨で受け取る場合における年利回りとして、次のうち最も適切なものはどれか。なお、1カ月は「30日÷360日」として計算し、税金等は考慮せず、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
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  1. 1.52%
  2. 2.40%
  3. 18.26%
  4. 29.52%

正解 3

問題難易度
肢119.4%
肢29.7%
肢368.7%
肢42.2%

解説

本問では預入金額が指定されていませんが、1ドルや100ドル等の預け入れる金額を設定して考えてみるとよいでしょう。当サイトでは100米ドルとして計算しています。

円から外貨への変換レートはTTSを使います。預入時のTTS108.2円で100米ドルに換えるため必要な円貨は、

 100米ドル×108.2円=10,820円

100米ドルを年率2%で1カ月(1/12年)預けると、利息は、

 100米ドル×6%×1/12=0.5米ドル

よって、満期における元利合計額は「100+0.5=100.5米ドル」となります。

外貨から円への変換レートはTTBを使います。満期時のTTB109.3円で100.5米ドルを円転すると、

 100.5米ドル×109.3円=10,984.65円

この金額から年換算の利回りを求めるには、1カ月間での運用益(利息+為替差損益)を計算し、それを12倍にして1年分(年換算)にした後、元金で除します。

[1か月間での運用益]
 10,984.65円-10,820円=164.65円
[年換算した運用益]
 164.65円×12=1,975.8円
[年換算した運用利回り]
 1,975.8円÷10,820円×100=18.260…%
(小数点以下第3位を四捨五入)18.26

したがって正解は[3]です。