FP1級過去問題 2015年10月学科試験 問17

問17

短期金融市場に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. CD市場は、譲渡性預金証書が取引される市場であり、市場参加者が銀行等の金融機関に限られるインターバンク市場である。
  2. CP市場は、企業が資金調達するために発行するコマーシャル・ペーパーが取引される市場であり、市場参加者が銀行等の金融機関に限られないオープン市場である。
  3. 手形売買市場は、企業が資金調達するために発行する約束手形が取引される市場であり、市場参加者が銀行等の金融機関に限られないオープン市場である。
  4. 国庫短期証券市場は、政府の一時的な資金不足を補う機能を担っており、市場参加者が銀行等の金融機関に限られるインターバンク市場である。

正解 2

問題難易度
肢116.4%
肢247.0%
肢314.9%
肢421.7%

解説

  1. 不適切。インターバンク市場ではありません。CD市場は、譲渡性預金(CD)証書が取引される市場であり、オープン市場のひとつです。
  2. [適切]。CP市場は、企業が短期資金調達の目的で発行するコマーシャル・ペーパー(CP)が取引される市場で、オープン市場のひとつです。
  3. 不適切。オープン市場ではありません。手形売買市場は、企業が資金調達のために銀行を受取人として発行する約束手形が取引される市場で、インターバンク市場のひとつです。
  4. 不適切。インターバンク市場ではありません。国庫短期証券市場は、政府の一時的な資金不足を補うためや、国債の償還に伴う借換えのために国庫短期証券が取引される市場で、オープン市場のひとつです。
したがって適切な記述は[2]です。