FP1級過去問題 2016年9月学科試験 問20(改題)

問20

株式市場の各種指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 「TOPIX」は、東京証券取引所プライム市場およびスタンダード市場に上場している全銘柄で構成される時価総額加重平均型(浮動株調整後)の株価指数である。
  2. 「JPX日経インデックス400」は、東京証券取引所プライム市場に上場している銘柄のうち、ROEや営業利益等の指標等により選定された400銘柄で構成される時価総額加重平均型(浮動株調整後)の株価指数である。
  3. 「DAX」は、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄のうち、代表的な500銘柄で構成される時価総額加重平均型(浮動株調整後)の株価指数である。
  4. 「FTSE100」は、ロンドン証券取引所に上場している銘柄のうち、時価総額上位100銘柄で構成される時価総額加重平均型(浮動株調整後)の株価指数である。

正解 4

問題難易度
肢19.3%
肢222.2%
肢35.8%
肢462.7%

解説

  1. 不適切。東証株価指数(TOPIX)は、主に東京証券取引所プライム市場に上場している内国普通株式(旧・市場第一部の全銘柄)の時価総額について、1968年1月4日の終値を100として指数化した時価総額加重型の株価指数です。
    市場区分の再編により、市場第一部の銘柄の大部分はプライム市場に移行しましたが、一部はスタンダード市場に移りました。以前は市場第一部上場の全銘柄を対象としていましたが、改編により構成銘柄と市場区分は切り離されました。
    東証プライム市場指数、東証スタンダード市場指数、東証グロース市場指数は、いずれも基準日を「2022年4月1日」、基準値を「1,000」とする時価総額加重方式の株価指数である。2022.9-19-1
  2. 不適切。JPX日経インデックス400は、投資家にとって魅力的なROEや営業利益を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした400銘柄から構成される時価総額加重型の株価指数です。東証のプライム市場、スタンダード市場、グロース市場を主市場とする普通株式から400銘柄を選定して算出されます。
    JPX日経インデックス400は、東京証券取引所のプライム市場に上場する内国普通株式銘柄のうち、時価総額、売買代金、ROE等を基に選定された400銘柄を対象とし、基準値を10,000とした時価総額加重型の株価指数である。2023.5-19-3
    JPX日経インデックス400は、東京証券取引所プライム市場、スタンダード市場、グロース市場に上場している内国普通株式銘柄のうち、時価総額上位400銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。2021.1-19-b
    東証グロース市場指数は、東京証券取引所のグロース市場に上場している内国普通株式全銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。2021.1-19-d
    日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場に上場している内国普通株式銘柄のうち、代表的な225銘柄を対象とする株価平均型の株価指標である。2020.1-19-1
    東証グロース市場指数は、東京証券取引所のグロース市場に上場している内国普通株式銘柄のうち、代表的な400銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。2020.1-19-3
    JPX日経インデックス400は、東京証券取引所プライム市場、スタンダード市場、グロース市場に上場している銘柄のうち、ROEや営業利益等の指標等により選定された400銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。2018.9-20-2
    JPX日経インデックス400は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場、グロース市場に上場する銘柄を対象とし、ROEや営業利益等の指標等により選定された400銘柄で構成される浮動株調整後の時価総額加重型の株価指数である。2014.9-16-2
  3. 不適切。DAX(ダックス)は、ドイツ株価指数のことで、フランクフルト証券取引所で取引されるドイツの主要30銘柄で構成される時価総額加重型の株価指数です。本肢の説明は「S&P500種株価指数」に対応します。
  4. [適切]。FTSE100種総合株価指数は、イギリスの代表的な株価指数で、イギリスのロンドン証券取引所に上場されている時価総額上位100銘柄で構成される時価総額加重型の株価指数です。
    FTSE100指数は、ロンドン証券取引所に上場している銘柄のうち、時価総額が大きい100銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。2021.5-20-4
したがって適切な記述は[4]です。