FP1級過去問題 2019年5月学科試験 問8(改題)
問8
住宅金融支援機構のフラット35およびリ・バース60に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- フラット35を利用するためには、申込者の年収に占めるすべての借入れの年間合計返済額の割合が、年収が400万円未満の場合は35%以下、年収が400万円以上の場合は40%以下であることが必要である。
- フラット35の資金使途は、新築住宅の建設・購入資金または中古住宅の購入資金とされており、住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合する住宅であれば、投資用物件など第三者に賃貸する目的で取得する住宅の建設・購入資金も対象となる。
- 長期優良住宅でない住宅のリフォーム資金としてリ・バース60を利用する債務者および連帯債務者が満60歳以上である場合、その融資限度額は、「8,000万円」「住宅のリフォーム費用」「担保物件の評価額の50%または60%」のうち、最も低い額となる。
- リ・バース60の返済方法は、申込者が生存中は毎月一定額未満に据え置かれた元利金を返済し、申込者の死亡時における残債務については、申込者の相続人による一括返済か、担保物件の売却による一括返済となる。
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正解 3
問題難易度
肢116.1%
肢27.1%
肢347.7%
肢429.1%
肢27.1%
肢347.7%
肢429.1%
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:8.ライフプラン策定上の資金計画
解説
- 不適切。フラット35を利用するための要件のひとつに、申込者の年収に占めるすべての借入れの年間合計返済額の割合が、年収が400万円未満の場合は30%以下、年収が400万円以上の場合は35%以下でなければならないというものがあります。他の要件に、申込時の年齢が原則70歳未満であること、日本国籍であることなどがあります。
- 不適切。フラット35の資金使途は、申込者本人や親族が住む住宅の建設・購入資金です。第三者に賃貸する目的で取得する住宅の建設・購入資金は融資対象になりません。
- [適切]。リ・バース60は、満60歳以上の人を対象とした住宅ローンです。資金の使いみちとして長期優良住宅でない住宅のリフォーム資金としてリ・バース60を利用する場合、「8,000万円」「住宅のリフォーム費用」「担保物件の評価額の50%または60%」のうち、最も低い額が融資限度額となります。ちなみに、長期優良住宅では、上記の担保物件の評価率が「55%または65%」に変わります。
以前のリ・バース60では、購入資金で5,000万円、リフォーム資金で1,500万円が融資限度額でした。 - 不適切。リ・バース60では、申込者が生存中は利息のみを返済し、申込者が亡くなったとき残債務について相続人が一括返済するか、担保物件の売却によって一括返済します。本肢は生存中に「元利金を返済」としているので誤りです。
なお、担保物件を売却して返済したあとも債務が残った場合、残った債務を返済する「リコース型」と、債務を返済する必要のない「ノンリコース型」があり、「ノンリコース型」は「リコース型」に比べて借入金利が高くなります。
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