FP1級過去問題 2019年5月学科試験 問20

問20

米国の株価指標等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. ナスダック総合指数は、NASDAQ市場で取引されている全銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。
  2. ダウ工業株30種平均は、ニューヨーク証券取引所に上場し、米国経済を代表する30銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。
  3. バフェット指数は、株式市場全体の相場の過熱感を示す指数とされ、名目GDPを株式市場の時価総額で除して算出し、一般に、この数値が100%を上回ると株価は割高の状態であるとされる。
  4. VIX指数は、株式市場に対する投資家心理を表す指数とされ、一般に、この数値が高まると、投資家が将来の株高を期待して楽観的な見通しを持っている状態であるとされる。

正解 1

問題難易度
肢164.0%
肢218.4%
肢311.3%
肢46.3%

解説

  1. [適切]。ナスダック総合指数は、NASDAQ市場で取引されている全上場銘柄の時価総額を加重平均して算出した指数です。
  2. 不適切。ダウ工業株30種平均は、通称「ダウ平均」や「NY ダウ」と呼ばれ、ニューヨーク証券取引所およびNASDAQに上場している米国の様々な業種を代表する30銘柄の株価を平均した指数です。本肢は「時価総額加重型」としているので誤りです。
  3. 不適切。バフェット指数は、株式市場の時価総額を名目GDPで除して算出した値です。株式市場全体の相場の過熱感を示す指数とされ、100%を基準に、この数値が100%を上回ると株価は割高の状態、下回ると割安の状態であるとされます。
  4. 不適切。VIX指数は、米国の株価指数であるS&P500の変動幅、変動の激しさを指数化した者です。別名「恐怖指数」とも呼ばれるように、株式市場に対する投資家の不安心理を表す指数とされ、一般的に数値が高いほど投資家が将来の株式市場の先行きに不安を感じている状態といえます。
したがって適切な記述は[1]です。