FP1級過去問題 2019年9月学科試験 問9(改題)

問9

厚生労働省の人口動態調査における「年齢別にみた死因順位」を示した下記の表の空欄①~③に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。
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  1. ① 脳血管疾患 ② 肺炎 ③ 不慮の事故
  2. ① 脳血管疾患 ② 腎不全 ③ 肺炎
  3. ① 不慮の事故 ② 脳血管疾患 ③ 肺炎
  4. ① 腎不全 ② 肺炎 ③ 脳血管疾患

正解 1

問題難易度
肢186.8%
肢25.7%
肢36.5%
肢41.0%

解説

厚生労働省の人口動態調査(2024)における年齢階層別にみた死因順位(抜粋)の1位から5位までは次のようになっています。
総数(1位⇒5位)
悪性新生物、心疾患、老衰、脳血管疾患肺炎
20~24歳
自殺、不慮の事故、悪性新生物、心疾患、先天奇形等
40~44歳
悪性新生物、自殺、心疾患、脳血管疾患、肺疾患
60~64歳
悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺疾患、自殺
80~84歳
悪性新生物、心疾患、老衰、脳血管疾患肺炎
保険商品などによくある三大疾病とは、「がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中」の3つの病気を指します。これらの病気は、長く日本人の死因の上位を占めています。まず、このことから総数の第4位は「脳血管疾患」が該当します。また、20~24歳までの若者は、一般的に病死の確率は低いので、自殺の次に交通事故などの「不慮の事故」が該当します。そして、総数と高齢者に三大疾病に次いで死因の高い病気となると「肺炎」になり、特に高齢者になるとその傾向が顕著に表れます。

よって、①は脳血管疾患、②は肺炎、③は不慮の事故が該当します。

参考リンク:人口動態統計月報年計(概数)の概況 - 令和6年分
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai24/dl/h7.pdf