FP1級過去問題 2019年9月学科試験 問12

問12

生命保険の各種特約の一般的な特徴に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
  1. 特定損傷特約では、通常、被保険者が不慮の事故による骨折、関節脱臼または腱の断裂に対する治療を受けた場合に、特定損傷給付金が支払われる。
  2. 先進医療特約では、通常、契約日時点において厚生労働大臣が定める医療技術で、医療技術ごとに決められた適応症に対して施設基準に適合する医療機関にて行われる療養を受けた場合に、先進医療給付金が支払われる。
  3. 入院特約の保険料を入院給付金の支払限度日数が60日型タイプと120日型タイプで比較した場合、被保険者の年齢や保障金額等の他の契約内容が同一であるとすると、120日型タイプのほうが保険料は低くなる。
  4. 定期保険特約と収入保障特約(歳満期)の保険料を比較した場合、定期保険特約の死亡保険金額と収入保障特約(歳満期)の年金受取総額が同額であり、かつ、被保険者の年齢や保険期間等の他の契約内容が同一であるとすると、収入保障特約(歳満期)のほうが保険料は低くなる。
  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ

正解 2

問題難易度
肢129.3%
肢264.7%
肢35.2%
肢40.8%

解説

  1. 適切。特定損傷特約とは、生命保険の特約の一つで、不慮の事故による特定損傷(骨折・関節脱臼・腱の断裂)の治療を受けたときに特定損傷給付金が支払われます。
  2. 不適切。先進医療特約の支払い対象となる先進医療は、療養を受けた時点で厚生労働大臣が承認しているものになります。契約日時点ではありません。
  3. 不適切。被保険者の年齢や保障金額等の他の契約内容が同一であるとすると、支払限度日数の長い120日型の方が保障が厚くなるので、その分保険料は高くなります。保険会社が支払う保険金の平均額が多くなるからです。
  4. 適切。収入保障特約では、保険期間の経過とともに保険金総額が逓減するので、被保険者の年齢や保険期間等の他の契約内容が同一であるとすると、死亡保障が一定額で変わらない通常の定期保険特約よりも、保険料が安くなります。
したがって適切なものは「2つ」です。