FP1級過去問題 2020年1月学科試験 問7
問7
X社の当期の売上高(年商)が3億6,000万円である場合、下記の〈X社の各回転期間〉から算出される所要運転資金(経常運転資金)の金額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、各回転期間は平均月商に基づき算出されているものとする。〈X社の各回転期間〉
- 売上債権回転期間:1.8カ月
- 棚卸資産回転期間:1.2カ月
- 買入債務回転期間:1.0カ月
- 1,200万円
- 4,800万円
- 6,000万円
- 9,000万円
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正解 3
問題難易度
肢110.1%
肢219.2%
肢364.7%
肢46.0%
肢219.2%
肢364.7%
肢46.0%
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:10.中小法人の資金計画
解説
所要運転資金(経常運転資金)は、事業活動を行っていくうえで恒常的に必要と考えられる運転資金のことです。以下の式で計算します。経常運転資金=売上債権+棚卸資産-買入債務
設問で示されている売上債権回転期間、棚卸資産回転期間、買入債務回転期間は、それぞれ売上債権、棚卸資産、買入債務を月間売上高で除したものです。月間売上高は「3億6,000万円÷12月=3,000万円」ですから、
- 売上債権
- 売上債権÷3,000万円=1.8
売上債権=1.8×3,000万円=5,400万円 - 棚卸資産
- 棚卸資産÷3,000万円=1.2
棚卸資産=1.2×3,000万円=3,600万円 - 買入債務
- 買入債務÷3,000万円=1.0
買入債務=1.0×3,000万円=3,000万円
5,400万円+3,600万円-3,000万円=6,000万円
したがって[3]が正解です。
【別解】
売上債権の金額は「月間売上高×売上債権回転期間」、棚卸資産の金額は「月間売上高×棚卸資産回転期間」、買入債務の金額は「月間売上高×買入債務回転期間」でそれぞれ表せますから、
3,000万円×1.8+3,000万円×1.2-3,000万円×1.0
3,000万円×(1.8+1.2-1.0)
=3,000万円×2=6,000万円
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