FP1級 2020年1月 応用編 問61

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問61

甲土地と乙土地とを一体とした土地の上に耐火建築物を建築する場合、次の①および②に答えなさい(計算過程の記載は不要)。〈答〉は㎡表示とすること。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。

  1. 建蔽率の上限となる建築面積はいくらか。
  2. 容積率の上限となる延べ面積はいくらか。

正解 

① 546(㎡)
② 1,624(㎡)

分野

科目:E.不動産
細目:3.不動産に関する法令上の規制

解説

〔①について〕
まず建蔽率の緩和条件に合致しているかを考えます。
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甲土地と乙土地を一体として利用する土地は、準防火地域内の耐火建築物等、指定角地で+20%となります。敷地が属する用途地域ごとに考えると、
第一種住居地域の部分
敷地面積「100㎡+30㎡=140㎡」、適用される建蔽率は「50%+20%=70%」なので、建築面積の限度は「140㎡×70%=98㎡」
第二種住居地域の部分
敷地面積「440㎡+120㎡=560㎡」、適用される建蔽率は「60%+20%=80%」なので、建築面積の限度は「560㎡×80%=448㎡」
合計
98㎡+448㎡=546㎡
よって、正解は546(㎡)となります。

〔②について〕
敷地が属する用途地域ごとに考えると、
第一種住居地域の部分
指定建蔽率200%、前面道路×法定乗数が「6m×0.4=2.4=240%」なので、適用される容積率は200%、敷地面積が140㎡なので延べ面積の限度は「140㎡×200%=280㎡」
第二種住居地域の部分
指定建蔽率300%、前面道路×法定乗数が「6m×0.4=2.4=240%」なので、適用される容積率は240%、敷地面積が560㎡なので延べ面積の限度は「560㎡×240%=1,344㎡」
合計
280㎡+1,344㎡=1,624㎡
よって、正解は1,624(㎡)となります。