FP1級過去問題 2021年1月学科試験 問47

問47

証券会社を通じて購入した上場株式であるX社株式を1,000株所有しているAさんが、2023年12月16日に死亡した。Aさんの相続において、下記の〈X社株式の終値〉から算出されるX社株式(1,000株)の相続税評価額として、次のうち最も適切なものはどれか。
なお、X社株式の権利落ちや配当落ちはないものとし、記載のない事項については考慮しないものとする。
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  1. 350万円
  2. 360万円
  3. 370万円
  4. 380万円

正解 4

問題難易度
肢117.7%
肢219.4%
肢37.1%
肢455.8%

解説

相続により取得した上場株式の相続税評価額は、以下の4つの価格のうち最も低い金額を基準に計算します。
  • 相続があった日の終値
  • 課税時期の月の毎日の終値の平均
  • 課税時期の月の前月の毎日の終値の平均
  • 課税時期の月の前々月の毎日の終値の平均
資料のうち計算に使えるのは上記4つだけなので、そのうち最も評価が低い3,800円を使って、

 3,800円×1,000株=380万円

したがって[4]が正解です。

非上場株式の評価手法である類似業種比準価額では、①評価する月、②評価する前月、③評価する前々月、④前年、⑤過去2年間、の5つの平均株価から最も低い金額を使用して計算するので、これと混同しないように注意しましょう。