FP1級 2021年1月 応用編 問55
問55
《設例》の〈X社の財務データ等〉に基づいて、①X社の2022年3月期の自己資本当期純利益率と②X社の2022年3月期のインタレスト・カバレッジ・レシオを、それぞれ求めなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。なお、自己資本当期純利益率の計算にあたって、自己資本は2021年3月期と2022年3月期の平均を用いること。①% |
②倍 |
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正解
① 9.93(%)
(275,000百万円-10,000百万円)+(289,000百万円-10,000百万円)2=272,000百万円
27,000百万円272,000百万円×100=9.93%(小数点以下第3位四捨五入)
② 27.06(倍)27,000百万円272,000百万円×100=9.93%(小数点以下第3位四捨五入)
41,000百万円+400百万円+1,900百万円1,600百万円=27.06倍(小数点以下第3位四捨五入)
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
〔①について〕自己資本当期純利益率は「当期純利益÷自己資本×100」で求めます。そして自己資本の額は、純資産の額から「新株予約権」と「非支配株主持分」の2つの除いた額です。また設問の指定通り、自己資本には2021年と2022年の平均を用います。
X社の2021年3月期と2022年3月期のデータより、
自己資本=275,000-10,000+289,000-10,0002=272,000
自己資本当期純利益率=27,000÷272,000×100=9.926…
(小数点以下第3位を四捨五入)9.93%
よって、正解は9.93(%)となります。
〔②について〕
インタレスト・カバレッジ・レシオは、営業利益から行われる借入金の利子の支払いが、どの程度余裕をもって行われているかを示す指標です。値が高いほど財務的に余裕があると判断されます。インタレストとは支払利息を意味します。
インタレスト・カバレッジ・レシオの算出式は以下の通りです。
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)=営業利益+受取利息+受取配当金支払利息+割引料※
X社の2022年3月期のデータの値を上記の式に代入すると、
41,000+400+1,9001,600=27.0625
(小数点以下第3位を四捨五入)27.06倍
よって、正解は27.06(倍)となります。
※FP検定では割引料が登場することは稀です。
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