FP1級 2021年5月 応用編 問55
問55
《設例》の〈X社とY社の財務データ〉に基づき、①X社の使用総資本事業利益率と②Y社のインタレスト・カバレッジ・レシオを、それぞれ求めなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。①% |
②倍 |
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正解
① 20.09(%)
125,500百万円+2,800百万円+27,000百万円773,000百万円×100=20.09%(小数点以下第3位四捨五入)
② 81.67(倍)23,300百万円+500百万円+700百万円300百万円=81.67倍(小数点以下第3位四捨五入)
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
〔①について〕使用総資本事業利益率は「事業利益÷総資本×100」で求めます。事業利益は、インタレスト・カバレッジ・レシオの算式の分子と同じく、営業利益に受取利息と受取配当金を加えた額です。
X社の財務データより、
事業利益:125,500+2,800+27,000=155,300
使用総資本事業利益率:155,300÷773,000×100=20.090…%
(小数点以下第3位を四捨五入)20.09%
よって、正解は20.09(%)です。
〔②について〕
インタレスト・カバレッジ・レシオは、借入金などの利息の支払い能力を測るための企業の信用力を評価する指標のひとつです。事業利益(営業利益・受取利息・受取配当金)が金融費用(支払利息・割引料)の何倍であるかを以下の算式で求めます。
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)=営業利益+受取利息+受取配当金支払利息+割引料※
Y社の財務データの各値を上記の式に代入すると、インタレスト・カバレッジ・レシオは、
23,300+500+700300=81.666…倍
(小数点以下第3位四捨五入)81.67倍
よって、正解は81.67倍です。
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