FP1級過去問題 2024年1月学科試験 問14

問14

第三分野の保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 更新型の医療保険では、保険期間中に入院給付金を受け取った場合、保険期間満了時に保険契約を更新することができない。
  2. 人間ドックの受診で異常が認められ、医師の指示の下でその治療を目的として入院した場合、その入院は、医療保険の入院給付金の支払対象となる。
  3. 特定(三大)疾病保障定期保険は、がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中により所定の状態と診断され、特定(三大)疾病保障保険金が支払われたとしても、死亡保険金や高度障害保険金が支払われなければ、保険契約は継続する。
  4. 限定告知型(引受基準緩和型)医療保険は、所定の告知項目に該当しない場合に加入することができるが、一般に限定告知型でない医療保険に比べて保険料が割高であり、かつ、90日間または3カ月間の免責期間が設けられている。

正解 2

問題難易度
肢13.1%
肢275.7%
肢38.2%
肢413.0%

解説

  1. 不適切。更新型の医療保険は、所定の年齢までは健康状態にかかわらず告知なしで更新できます。このため、保険期間中に入院給付金を受け取った場合でも、保険期間終了後に契約を更新することができます。
  2. [適切]。医療保険は疾病の治療費を補償するものですので、検査を目的とした健康診断や人間ドック等の入院は保険金支払事由となりません。ただし、人間ドック等により疾病が発見され、その診断に引き続いて治療のため入院した場合には、治療を伴う入院の一環として医療保険の入院給付金の支払い対象となります。
  3. 不適切。特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者が、がん・急性心筋梗塞・脳卒中のいずれかの疾病に罹患し所定の状態となった場合に、保険金を受け取ることができます。その保険金を受け取った時点で保険契約は終了となります。
  4. 不適切。がん保険のような免責期間はありません。引受基準緩和型(限定告知型)の医療保険とは、通常の医療保険と比べて保険会社への告知項目が少ないタイプの保険です。一定の告知項目に該当しなければ医師の診査なしで申し込めます。持病や手術歴がある人でも加入しやすくなっている一方、保険会社の支払いリスクが増える分だけ、引受基準緩和型ではない一般の医療保険に比べて保険料は割高になっています。
したがって適切な記述は[2]です。