FP1級過去問題 2024年5月学科試験 問21

問21

東京金融取引所の外国為替証拠金(FX)取引(くりっく365)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 売建玉または買建玉について、各取引日の付合せ時間帯終了までに、転売または買戻し等による建玉の決済が行われなかった場合、当該建玉はロールオーバーされる。
  2. 米ドルと日本円の取引所為替証拠金取引には、10,000米ドルを取引単位とする取引と、100,000米ドルを取引単位とする取引がある。
  3. 米ドルと日本円の取引所為替証拠金取引の取引日における市場運用時間は、年間を通して午前7時から翌日午前6時までである。
  4. 取引所為替証拠金取引は、原則として、マーケットメイク方式で行われる。

正解 3

問題難易度
肢112.0%
肢216.2%
肢360.3%
肢411.5%

解説

  1. 適切。FX取引において、買建玉(買いポジション)や売建玉(売りポジション)についてその日に反対売買による取引が行われなかった場合、その建玉は自動的に翌営業日に持ち越されます。この持ち越しをロールオーバーといいます。
  2. 適切。「くりっく365」は東京金融取引所に上場されている取引所為替証拠金取引です。「くりっく365」では米ドルと日本円の取引単位は10,000米ドルですが、その10倍である100,000米ドルを取引単位である「くりっく365ラージ」もあります。
  3. [不適切]。「くりっく365」における米ドルと日本円の取引時間は、曜日ごとに、また通常時と米国でのサマータイム適用時とで異なります(※印はサマータイム適用時は1時間前)。
    付合せ開始時刻
    月曜日:午前7:10、火~金曜日:午前7:55
    付合せ終了時刻
    月~木曜日:翌暦日午前6:55、火~金曜日:翌暦日午前6:00
  4. 適切。マーケットメイク方式とは、マーケットメイカーと呼ばれる世界の為替相場をリアルタイムに提示する金融機関により投資家に対して有利なレートが提供される取引方式です。「くりっく365」では株式市場のようなオークション方式ではなく、原則としてマーケットメイク方式により取引が行われます。
したがって不適切な記述は[3]です。