FP1級 2024年5月 応用編 問55
Aさん(43歳)は、資産形成を目的として上場株式と投資信託への投資を行うことを検討している。Aさんは、上場株式については同業種のX社とY社に興味を持っており、投資対象としてふさわしいかX社とY社の財務データを比較してみたいと考えている。また、上場株式や投資信託への投資にあたり、2024年1月から始まったNISAを利用したいと考えている。
そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。
〈X社とY社の財務データ等〉(単位:百万円)
そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。
〈X社とY社の財務データ等〉(単位:百万円)
- 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
問55
《設例》の〈X社とY社の財務データ等〉に基づいて、次の①および②に答えなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。- X社の使用総資本事業利益率はいくらか。
- Y社のインタレスト・カバレッジ・レシオはいくらか。
①% |
②倍 |
正解
① 12.24(%) 180,000百万円+17,000百万円+104,000百万円2,460,000百万円×100 =12.24%(小数点以下第3位四捨五入) |
② 19.25(倍) 48,000百万円+8,000百万円+21,000百万円3,000百万円+1,000百万円=19.25倍
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分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
〔①について〕
使用総資本事業利益率は「事業利益÷総資本×100」で求めます。事業利益は、本業の収益である営業利益に金融収益を足した額です。金融収益とは、営業外利益のうち受取利息・受取配当金・その他投資利益等の合計です。
X社の事業利益は「180,000+17,000+104,000=301,000」、総資本(=総資産)は2,460,000なので、使用総資本事業利益率は、
301,000÷2,460,000×100=12.235…%
(小数点以下第3位四捨五入)12.24%
よって、正解は12.24(%)です。
〔②について〕
インタレスト・カバレッジ・レシオは、借入金などの利息の支払い能力を評価するための指標で、事業利益が金融費用(支払利息・割引料)の何倍であるかを以下の算式で求めます。
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)=事業利益÷金融費用
前述の説明と重複しますが、事業利益は、本業の収益である営業利益に金融収益を足した額です。金融収益とは、営業外利益のうち受取利息・受取配当金・その他投資利益等の合計です。
Y社の事業利益は「48,000+8,000+21,000=77,000」、金融費用は支払利息と社債利息を合計した「3,000+1,000=4,000」なので、インタレスト・カバレッジ・レシオは、
77,000÷4,000=19.25倍
よって、正解は19.25倍です。
使用総資本事業利益率は「事業利益÷総資本×100」で求めます。事業利益は、本業の収益である営業利益に金融収益を足した額です。金融収益とは、営業外利益のうち受取利息・受取配当金・その他投資利益等の合計です。
X社の事業利益は「180,000+17,000+104,000=301,000」、総資本(=総資産)は2,460,000なので、使用総資本事業利益率は、
301,000÷2,460,000×100=12.235…%
(小数点以下第3位四捨五入)12.24%
よって、正解は12.24(%)です。
〔②について〕
インタレスト・カバレッジ・レシオは、借入金などの利息の支払い能力を評価するための指標で、事業利益が金融費用(支払利息・割引料)の何倍であるかを以下の算式で求めます。
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)=事業利益÷金融費用
前述の説明と重複しますが、事業利益は、本業の収益である営業利益に金融収益を足した額です。金融収益とは、営業外利益のうち受取利息・受取配当金・その他投資利益等の合計です。
Y社の事業利益は「48,000+8,000+21,000=77,000」、金融費用は支払利息と社債利息を合計した「3,000+1,000=4,000」なので、インタレスト・カバレッジ・レシオは、
77,000÷4,000=19.25倍
よって、正解は19.25倍です。
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