FP1級過去問題 2025年1月学科試験 問11

問11

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
  1. 逓増定期保険は、保険期間の経過とともに所定の逓増率により死亡保険金額が増加する保険であり、通常、死亡保険金額は基本保険金額の10倍に達するまで増加する。
  2. 特定疾病保障定期保険は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中などの特定疾病による所定の状態について保障する保険であり、被保険者が特定疾病により高度障害状態になった場合は、特定疾病保険金と高度障害保険金をそれぞれ受け取ることができる。
  3. 収入保障保険は、被保険者が死亡または高度障害状態になった場合に、保険金受取人が毎月一定額の給付金を年金形式で受け取ることができる保険であり、支払われる給付金の総額は保険期間の経過に伴って増加する。
  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 0(なし)

正解 4

問題難易度
肢135.9%
肢213.0%
肢34.4%
肢446.7%

解説

  1. 不適切。10倍ではありません。逓増定期保険は、保険期間の経過に伴い保険金額が徐々に増えていくタイプの死亡保険です。一般的に、死亡保険金額は基本保険金額(=第1保険年度の保険金額)の最大5倍まで増加します。
  2. 不適切。特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者が次のいずれかに該当したときに保険金が支払われるものです。
    1. 死亡・高度障害状態になったとき
    2. 特定疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に罹患し、所定の状態になったとき
    いずれかの原因で保険金を受け取ると保険契約は消滅するため、重ねて保険金を受け取ることはできません。
  3. 不適切。収入保障保険は、被保険者が死亡・高度障害状態になった場合に、保険期間の満了まで年金形式の給付金を受け取ることができる保険です。保険期間が経過するとその分受取期間が短くなるため、支払総額は減少します。
したがって適切なものは「0(なし)」です。