FP1級過去問題 2019年1月学科試験 問20

問20

オプション取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. ITM(イン・ザ・マネー)は、コール・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を上回っている状態をいい、プット・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を下回っている状態をいう。
  2. キャップは、キャップの買い手が売り手に対してオプション料を支払うことにより、原資産である金利があらかじめ設定した金利を上回った場合に、その差額を受け取ることができる取引である。
  3. カラーは、キャップの買いとフロアの買いを組み合わせた取引であり、カラーの買い手は売り手に対してオプション料を支払うことにより、原資産である金利があらかじめ設定した変動幅の範囲外となった場合に、その差額を受け取ることができる。
  4. ノックイン・オプションやノックアウト・オプションなどのバリア・オプションは、バリア条件のないオプションと比較すると、他の条件が同一である場合、一般に、オプション料は低くなる。

正解 3

解説

  1. 適切。ITM(イン・ザ・マネー)は、オプションの本質的価値が0よりも大きい有利な状態のことをいい、それぞれのオプションで以下のときITM(イン・ザ・マネー)の状態となります。
    • コール・オプション:原資産価格>権利行使価格
    • プット・オプション:原資産価格<権利行使価格
  2. 適切。キャップは、金利オプションの一種で、キャップの買い手が売り手に対してオプション料を支払うことによって、原資産である金利があらかじめ設定した上限金利を上回った場合に、その差額を受け取ることができる取引です。
  3. [不適切]。カラーは、キャップとフロアの”売り買い”を組み合わせた取引です。カラーの買い手が売り手に対してオプション料を支払い、原資産である金利があらかじめ設定した変動幅の範囲外となった場合に、その差額(金利差)を受け取ることができる取引です。
  4. 適切。バリア・オプションは、原資産価格が一定の価格に到達するかどうかで権利が発生・消滅するオプションです。ノックイン・オプションは、一定の価格に到達したときにオプションの権利が発生するという発生の条件が付くため、また、ノックアウト・オプションは、一定の価格に到達したときにオプションの権利が消滅するという買い手にとって不利な条件があるため、バリア条件のないオプションと比較すると、一般に、オプション料は低くなります。
したがって不適切な記述は[3]です。