FP1級 2020年1月 応用編 問58

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問58

Aさんの2023年分の事業所得の金額を求めなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は円単位とすること。なお、Aさんは、正規の簿記の原則(複式簿記)に従って記帳し、それに基づき作成した貸借対照表および損益計算書等を確定申告書に添付して、e-Taxによって確定申告期限内に提出するものとし、事業所得の金額の計算上、青色申告特別控除額を控除すること。

正解 

 17,200,000(円)
7,100,000円+75,000,000円-7,450,000円=74,650,000円
480,000円×0.25×6月12月=60,000円
(99,600,000円-140,000円)-(6,900,000円+74,650,000円+60,000円)-650,000円
=17,200,000円

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:3.各種所得の内容

解説

事業所得は「総収入金額-必要経費」で求めます。
注意すべき点は以下の通りです。
  • 売上値引と返品高は売上から控除できる
  • 車両の法定償却方法は定額法である
表の必要経費には、売上原価と減価償却費が含まれていないので求めなくてはなりません。売上原価は「年初棚卸高+年間仕入高-年末棚卸高」で求めるので、

 710万円+7,500万円-745万円=7,465万円

2023年中における車両の使用期間は6月なので、必要経費となる減価償却費は

 48万円×0.25×6月12月=6万円

したがって、
総収入金額
9,960万円-14万円=9,946万円
必要経費
690万円+7,465万円+6万円=8,161万円
青色申告特別控除額
65万円
事業所得の金額
9,960万円-8,161万円-65万円=1,720万円
よって、正解は17,200,000(円)となります。