FP1級過去問題 2022年5月学科試験 問19

問19

固定利付債の利回り(単利)に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
  1. アンダーパーの債券は、最終利回りのほうが直接利回りよりも高くなる。
  2. パーの債券の最終利回りは、表面利率と等しくなる。
  3. オーバーパーの債券の最終利回りは、表面利率よりも高くなる。
  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 0(なし)

正解 2

問題難易度
肢122.1%
肢264.0%
肢38.6%
肢45.3%

解説

  1. 適切。直接利回りは「表面利率÷購入金額」で求め、最終利回りは「表面利率+額面金額-購入金額残存年数」を購入金額で除して求めます。アンダーパーの債券は「購入金額<額面金額」により償還益が生じるため、償還益の分だけ直接利回りよりも最終利回りのほうが高くなります。
  2. 適切。最終利回りは満期償還まで保有したとき利回りで、購入金額と額面金額の差額が利回りに影響します。パーの債券は購入金額と額面金額が等しく償還益がないため、最終利回りと表面利率は等しくなります。
  3. 不適切。オーバーパーの債券は「額面金額<購入金額」であり、年利率に加える「額面金額-購入金額残存年数」がマイナスとなるため、最終利回りは表面利率よりも低くなります。
したがって適切なものは「2つ」です。