FP1級過去問題 2022年5月学科試験 問22

問22

オプション取引による一般的なリスクヘッジに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 東証株価指数(TOPIX)を原資産とするプット・オプションの購入は、東証株価指数(TOPIX)が下落することに対するヘッジとなる。
  2. ドル・コール/円・プットの購入は、ドルの対円相場が上昇するドル高/円安に対するヘッジとなる。
  3. キャップの購入は、対象となる金利が上昇することに対するヘッジとなる。
  4. ペイヤーズ・スワップションの購入は、固定金利が低下することに対するヘッジとなる。

正解 4

問題難易度
肢110.7%
肢220.9%
肢310.7%
肢457.7%

解説

  1. 適切。プット・オプションは、ある原資産を売る権利なので、原資産が東証株価指数(TOPIX)の場合、プット・オプションは「ある日時に、ある価格で東証株価指数(TOPIX)を売る権利」を意味します。
    東証株価指数(TOPIX)が下落した場合、現在よりも高い価格で売ることができる権利があるので、下落に対するヘッジ(リスクを避ける効果)があります。
    東証株価指数(TOPIX)を原資産とするコール・オプションの購入は、東証株価指数(TOPIX)が下落することに対するヘッジとなる。2019.9-21-1
    東証株価指数を原資産とするプット・オプションの購入は、東証株価指数が下落することに対するヘッジとなる。2016.9-21-1
  2. 適切。円とドルをペアとする場合、ドル・コール/円・プットの購入はドルを買って円を売るものになるので、ドルの対円相場が上昇するドル高/円安に対するヘッジとなります。
    ドル・プット/円・コールの購入は、ドルの対円相場が上昇するドル高/円安に対するヘッジとなる。2019.9-21-2
    ドル・コール/円・プットの購入は、ドルの対円相場が上昇するドル高/円安に対するヘッジとなる。2016.9-21-2
  3. 適切。キャップは、金利オプションの一種で、キャップの買い手が売り手に対してオプション料を支払うことによって、原資産である金利があらかじめ設定した上限金利を上回った場合に、その差額を受け取ることができる取引なのです。金利が想定以上に上昇することに対するヘッジとなります。
    ペイヤーズ・スワップションの購入は、固定金利が低下することに対するヘッジとなる。2022.5-22-4
    フロアの購入は、対象となる金利が低下することに対するヘッジとなる。2019.9-21-3
    ペイヤーズ・スワップションの購入は、スワップ金利が低下することに対するヘッジとなる。2019.9-21-4
    キャップの購入は、対象となる金利が低下することに対するヘッジとなる。2016.9-21-3
    レシーバーズ・スワップションの購入は、スワップ金利が低下することに対するヘッジとなる。2016.9-21-4
  4. [不適切]。ペイヤーズ・スワップションとは、オプション保有者が、固定金利を支払い、変動金利を受け取る金利スワップを実行するオプションのことをいいます。金利上昇局面を迎えた場合に、金利スワップを実行できるため、金利上昇のヘッジとなります。
    キャップの購入は、対象となる金利が上昇することに対するヘッジとなる。2022.5-22-3
    フロアの購入は、対象となる金利が低下することに対するヘッジとなる。2019.9-21-3
    ペイヤーズ・スワップションの購入は、スワップ金利が低下することに対するヘッジとなる。2019.9-21-4
    キャップの購入は、対象となる金利が低下することに対するヘッジとなる。2016.9-21-3
    レシーバーズ・スワップションの購入は、スワップ金利が低下することに対するヘッジとなる。2016.9-21-4
したがって不適切な記述は[4]です。