FP1級過去問題 2020年1月学科試験 問21
問21
一般的なオプション取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。- 原資産価格が低下すると、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなる。
- 権利行使価格が高いほど、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなる。
- 満期までの残存期間が長いほど、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも低くなる。
- ボラティリティが低下すると、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも高くなる。
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正解 1
問題難易度
肢168.1%
肢218.1%
肢35.5%
肢48.3%
肢218.1%
肢35.5%
肢48.3%
分野
科目:C.金融資産運用細目:8.金融派生商品
解説
オプションのプレミアムは、オプションの買い手にとって有利な場合に高くなり、不利な場合に低くなります。オプションの買い手にとって有利な条件をまとめると次のようになります。
- [適切]。原資産価値が低下すると、何もしなくても安く買える状態になるので、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなります。
例えば、1米ドル110円を100円で買える権利がある場合、1米ドルが105円に値下がりしてくると、100円で買える権利の価値は下がってくることになります。 - 不適切。権利行使価格が高いほど、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなります。
例えば、数ヵ月先に1米ドルを130円で売る権利と140円で売る権利を買う場合、権利行使価格が高くなるほど、高値で売れる権利(プレミアム)の方が有利になるので、プット・オプションのプレミアムは高くなります。 - 不適切。満期日までの期間の長さによってプレミアムは変動しますが、残存期間が長いほど原資産価格が大きく変動する可能性が高いので、コール/プットどちらのプレミアムも高くなります。
- 不適切。ボラティリティ(価格変動の大きさ)が低くなると、より多くの利益を上げられる可能性が低くなるので、コール/プットどちらのプレミアムも低くなります。
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