FP1級過去問題 2026年1月学科試験 問14

問14

個人が契約する任意の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
  1. 対人賠償保険では、記名被保険者が被保険自動車を駐車する際に記名被保険者の父に接触してケガをさせた場合、補償の対象とならない。
  2. 対物賠償保険では、記名被保険者が被保険自動車を運転中に自動車同士の交通事故を起こして相手方の車両を損壊させた場合に、その事故が記名被保険者の重大な過失によるものであるときは、補償の対象とならない。
  3. 人身傷害保険では、記名被保険者が被保険自動車を運転中に後続車に追突されてケガをした場合、その治療費だけでなく、そのケガにより被った休業損害、精神的損害についても補償の対象となる。
  4. 車両保険では、記名被保険者が被保険自動車を運転中に路上に落ちていた釘がタイヤに刺さってパンクした場合、その修理費用は補償の対象とならない。

正解 2

問題難易度
肢19.7%
肢246.1%
肢313.3%
肢430.9%

解説

  1. 適切。対人賠償保険は、他人を死傷させた場合に補償の対象になるため、被害者が以下の場合には免責事由となります。
    • 被保険者
    • 被保険者の父母・配偶者・子
    • 被保険自動車の運転者とその父母・配偶者・子 など
    被保険者の父は上記に該当するため、対人賠償保険の補償対象外です。
  2. [不適切]。対人賠償保険と対物賠償保険は、被害者の受けた損害を補償するものであるため、被保険者の重大な過失(例:酒酔い運転・無免許運転・居眠り運転)を原因とする事故でも保険金支払いの対象となります。
    対人賠償保険では、記名被保険者が被保険自動車を運転中に単独事故を起こしたことにより、同乗していた当該記名被保険者の兄が負ったケガは補償の対象となる。2025.5-13-2
  3. 適切。人身傷害保険は、被保険者や同乗者が死傷した場合に保険金が支払われる保険です。過失割合にかかわらず、ケガによる治療費・休業損害や死亡・後遺障害による逸失利益のほか、介護料・葬儀費用・慰謝料等を補償します。
    人身傷害保険では、記名被保険者が被保険自動車を運転中に後続車に追突されて負傷した場合、事故の相手方との示談交渉が成立していなくても保険金が支払われる。2025.5-13-3
    人身傷害保険では、被保険者が被保険自動車の運転中に事故を起こして、被保険者や同乗者に生じたケガによる治療費・休業損害や死亡・後遺障害による逸失利益等を補償する。2022.1-13-1
  4. 適切。車両保険では、釘を踏んだり縁石に擦ったりしてタイヤがパンクした場合は、補償の対象になりません。一方で事故やいたずら、自然災害を原因としたパンクであれば、タイヤの修理費用や交換費用は補償の対象となります。
    対物賠償保険では、記名被保険者が被保険自動車を運転中にハンドル操作を誤って店舗に衝突して損壊させた場合、店舗の修理費用だけでなく、修理中の店舗の休業損害についても補償の対象となる。2025.5-13-1
したがって不適切な記述は[2]です。