損害保険(全67問中24問目)
No.24
任意の自動車保険(保険期間1年)のノンフリート等級別割引・割増制度の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。2021年5月試験 問13
- 前年に初めて自動車保険を契約して更新後の等級が7等級になった契約者と、前年に「3等級ダウン事故」を起こして更新後の等級が7等級になった契約者では、適用される保険料の割引率が異なる。
- 8等級の契約者が自動車を走行中に単独事故を起こして同乗者がケガを負い、人身傷害(補償)保険の保険金のみが支払われた場合、当該事故は「ノーカウント事故」であり、更新後の等級は8等級となる。
- 9等級の契約者が自動車を走行中に飛び石で窓ガラスが破損したことにより車両保険の保険金のみが支払われた場合、当該事故は「1等級ダウン事故」であり、更新後の等級は8等級となる。
- 自動車保険契約の被保険自動車を廃車する場合、所定の中断証明書の発行を受けることにより、保険会社を問わず、当該証明書の有効期間内に新たに契約する自動車保険に中断前の所定の等級を引き継ぐことができる。
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正解 2
問題難易度
肢19.4%
肢261.1%
肢319.8%
肢49.7%
肢261.1%
肢319.8%
肢49.7%
分野
科目:B.リスク管理細目:4.損害保険
解説
任意自動車保険のノンフリート等級別割引・割増制度は、契約者の前契約の有無や事故歴に応じて1等級から20等級(一部の共済では上限22等級)に区分し、等級ごとに保険料の割増・割引を行う制度です。等級の数字が大きいほど大きな割引を受けられる仕組みになっています。
新規加入時は6等級からスタートし、1年間無事故ならば7等級にアップするというように、1年で1等級ずつ上がっていきます。ただし、事故を起こして保険を使った場合には原則として3等級ダウンします(10等級で事故を起こすと次回更新時は7等級)。
また、保険を使っても例外的に1等級下がるだけで済む「1等級ダウン事故」、等級に影響しない「ノーカウント事故」があります。
新規加入時は6等級からスタートし、1年間無事故ならば7等級にアップするというように、1年で1等級ずつ上がっていきます。ただし、事故を起こして保険を使った場合には原則として3等級ダウンします(10等級で事故を起こすと次回更新時は7等級)。
また、保険を使っても例外的に1等級下がるだけで済む「1等級ダウン事故」、等級に影響しない「ノーカウント事故」があります。
- 1等級ダウン事故
- 火災・爆発や台風・洪水といった自然災害や、盗難・落書き・いたずら・飛び石との衝突などの偶然な事故によって、車両保険等を使用した事故
※保険始期日が2012年9月30日以前の場合「等級すえおき事故」として扱われる - ノーカウント事故
- 人身傷害保険、搭乗者傷害保険、個人賠償特約、ファミリーバイク特約等からのみ保険金が支払われた事故
- 適切。直近の事故歴がある人の保険料を割高にする「事故有係数」という仕組みがあります。同じ等級でも"事故あり"でその等級になった場合、事故有係数が適用されるため、"事故なし"でその等級になった人よりも保険料が高くなります。事故有係数は3等級ダウン事故であれば3年間、1等級ダウン事故であれば1年間適用されます。4等級の契約者Dさんが「1等級ダウン事故」により保険契約の更新後の等級が3等級となり、2等級の契約者Eさんが無事故により保険契約の更新後の等級が3等級となる場合、3等級であるDさんとEさんのそれぞれの保険料に適用される割増率は同じである。(2025.1-14-4)前年に初めて自動車保険を契約して更新後の等級が7等級になった契約者と、前年に「1等級ダウン事故」を起こして更新後の等級が7等級になった契約者は、それぞれの保険料に適用される割引率は同じである。(2024.5-13-4)前年に初めて自動車保険を契約して更新後の等級が7等級になった契約者と、前年に「1等級ダウン事故」を起こして更新後の等級が7等級になった契約者は、等級が同じであるため、それぞれの保険料に適用される割引率は同じである。(2018.1-13-3)
- [不適切]。人身傷害賠償保険金だけが支払われた事故は、等級に影響しないノーカウント事故です。更新後は8等級から1等級アップして9等級となります。8等級の契約者Bさんが被保険自動車を運転中に赤信号で停車中のバイクに追突して対人賠償保険と対物賠償保険の保険金がそれぞれ支払われた場合、その事故は「3等級ダウン事故」に該当し、保険契約の更新後の等級は5等級となる。(2025.1-14-2)本特約が付帯された自動車保険のノンフリート契約において、本特約の保険金が支払われた場合、「1等級ダウン事故」に該当し、契約更新後の等級は1等級下がる。(2023.9-13-4)本特約が付帯された自動車保険のノンフリート契約において、本特約の保険金が支払われた場合、「1等級ダウン事故」に該当するため、契約更新後の等級は1等級下がる。(2018.9-14-4)10等級の契約者が自動車を盗難され、車両保険金のみが支払われた場合、当該事故は「等級すえおき事故」であり、更新後の等級は10等級となる。(2017.1-13-3)8等級の契約者が自動車事故でケガをして、人身傷害(補償)保険金のみが支払われた場合、当該事故は「ノーカウント事故」であり、更新後の等級は9等級となる。(2017.1-13-4)
- 適切。飛び石との衝突などの偶然な事故によって車両保険金のみが支払われた事故は、1等級ダウン事故です。更新後は9等級から1等級ダウンして8等級になります。10等級の契約者Aさんが被保険自動車を運転中に歩行者に衝突して対人賠償保険の保険金が支払われ、その後、同じ保険期間内において、被保険自動車を運転中に店舗に衝突して対物賠償保険の保険金が支払われた場合、それぞれの事故は「3等級ダウン事故」に該当し、保険契約の更新後の等級は4等級となる。(2025.1-14-1)18等級の記名被保険者が被保険自動車を運転中に他の自動車と接触し、対人・対物賠償保険、人身傷害(補償)保険、車両保険の保険金がそれぞれ支払われた場合、当該事故は「3等級ダウン事故」であり、更新後の等級は15等級となる。(2024.5-13-1)16等級の記名被保険者が被保険自動車を運転中に電柱に衝突する事故を起こした後、当該車両が台風により被害に遭い、同一保険期間中に2回、車両保険の保険金が支払われた場合、当該事故は「3等級ダウン事故」と「ノーカウント事故」となり、更新後の等級は13等級となる。(2024.5-13-2)13等級の契約者が自動車同士の事故を起こして、相手方に対物賠償保険金が支払われた場合、当該事故は「3等級ダウン事故」であり、更新後の等級は10等級となる。(2017.1-13-2)
- 適切。車を売ったり廃車にしたりして自動車保険を更新しない場合、保険会社に中断証明書の発行を依頼できます。中断証明書の有効期限内(一般的には10年)に新たに自動車保険を契約することになった際には、その中断証明書を提出することで中断前の等級を引き継ぐことが可能です。被保険自動車の廃車に伴って自動車保険契約を解約する場合、所定の中断証明書の発行を受けることにより、保険会社を問わず、当該証明書の有効期間内に新たに契約する自動車保険に中断前の等級を引き継ぐことができる。(2018.1-13-4)
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