FP1級過去問題 2018年9月学科試験 問13
問13
住宅建物および家財を対象とする火災保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- 火災保険の対象となる住宅建物は、その構造により、通常、M構造、T構造、H構造に区分され、構造級別による保険料率は、H構造が最も高く、M構造が最も低い。
- 火災保険の保険期間は、1年単位で20年まで選択することができ、長期契約の保険料を一括払いした場合には、所定の割引率が適用される。
- 住宅建物および家財を対象として火災保険を契約する場合、被保険者が所有し、かつ、その敷地内にある門や塀、垣に生じた火災等による損害は補償の対象となる。
- 住宅建物および家財を対象として火災保険を契約する場合、被保険者が所有する自動車に生じた火災等による損害は、その敷地内にある車庫に収容されていたとしても、補償の対象とならない。
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正解 2
問題難易度
肢112.9%
肢271.0%
肢36.5%
肢49.6%
肢271.0%
肢36.5%
肢49.6%
分野
科目:B.リスク管理細目:4.損害保険
解説
- 適切。それぞれの構造はM(マンション)、T(耐火)、H(非耐火)の頭文字を取ったものになります。火災保険料は一般的に火災リスクの低いM構造が安く、リスクが高いH構造が高くなります。火災保険の対象となる住宅建物は、その構造により、M構造、T構造、H構造に区分され、適用される保険料率は、同一地域であればH構造が最も高い。(2023.1-13-1)火災保険の対象となる住宅建物は、その構造により、M構造、T構造、H構造に区分され、構造級別による保険料率は、M構造が最も高い。(2021.9-13-1)
- [不適切]。2022年10月1日以降に契約する火災保険は、1年単位で最長5年までの契約期間を選ぶことができます。保険期間を長期契約にするほど、保険料は割安に設定されています。住宅建物および家財を対象として火災保険を契約する場合、保険期間は最長で5年とされ、長期契約の保険料を一括払いした場合には、所定の割引率が適用される。(2024.9-13-3)火災保険の保険期間が5年を超える場合、付帯して契約する地震保険の保険期間は1年単位で最長5年までを選択することができ、5年間の長期契約の保険料を一括払いした場合は所定の割引率が適用される。(2021.9-14-2)火災保険、地震保険ともに、保険期間を1年単位で10年まで選択することができ、長期契約の保険料を一括払いした場合には、いずれも保険料に対して所定の割引率が適用される。(2020.1-13-1)地震保険の保険期間は、主契約である火災保険の保険期間を限度として、最長10年とされており、長期契約の保険料を一括払いした場合には所定の割引率が適用される。(2019.5-14-2)
- 適切。居住用建物を補償の対象とする場合、敷地内にある物置も補償され、同様に門、塀、敷地内の車庫も建物の一部として補償の対象となります。例えば、車の衝突により塀が壊れ、当て逃げ等で加害者がわからない場合には火災保険で補償されます。住宅建物および家財を対象とする火災保険では、保険の対象となる住宅建物の敷地内の車庫に収容されている自転車や総排気量125cc以下の原動機付自転車に火災による損害が生じた場合、その損害は補償の対象となる。(2024.9-13-1)住宅建物および家財を対象として火災保険を契約する場合、敷地内の車庫に収容されている被保険者所有の自転車や総排気量が125cc以下の原動機付自転車は、家財として補償の対象となる。(2023.1-13-2)住宅建物および家財を対象として火災保険を契約する場合、被保険者が所有する自動車に生じた火災等による損害は、当該自動車がその敷地内にある車庫に収容されている場合に限り、補償の対象となる。(2021.9-13-3)
- 適切。火災保険では自動車に生じた損害は補償対象外です。本肢では自宅の車庫のみが補償対象になります。自動車に生ずる損害は自動車保険がカバーしなければなりません。住宅建物を対象とする火災保険では、保険の対象となる住宅建物の敷地内にある門や塀、垣に火災による損害が生じた場合、その損害は補償の対象となる。(2024.9-13-2)隣家で発生した火災の消火活動により火災保険の対象となる住宅建物が水濡れによる損害を被った場合、その損害は補償の対象となる。(2023.1-13-3)居住用建物を補償の対象として火災保険を契約する場合、被保険者が所有し、かつ、住宅敷地内にある門や塀、垣も補償の対象となる。(2015.9-14-a)
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